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posted:2017.6.11 from:京都府相楽郡和束町 genre:食・グルメ
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Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
碾茶(てんちゃ)をご存知ですか?
抹茶の原料となる茶葉で、普段は消費者に流通することがありません。
煎茶と違って “揉む” 工程がないために、
枯れ葉のようなかたちをしていて、
これを石臼などで挽いて粉末状になったものが「抹茶」になるんです。
実はこの碾茶じたいも、香ばしく旨味をたっぷり含んでいます。
そんな碾茶の美味しさを知ってもらうため、
京都府相楽郡和束町にあるカフェ〈d:matcha Kyoto CAFE & KITCHEN〉にて、
新メニュー〈碾茶マシマシ汁無し担々麺〉が登場しました。
〈d:matcha〉は、和束町でつくられる良質なお茶を気軽に
味わってほしいという思いから2017年4月にオープンしたカフェ。
和束町産のお茶を100%使用しています。
このたび和束町で新茶の収穫が始まり、良質な一番茶の碾茶を
提供できるようになったため、このメニューが開発されたのだそう。
〈碾茶汁無し担々麺セット〉は、
碾茶汁無し担々麺に、和束町の野菜を用いたサラダ、
ドリンク(抹茶オレorコーヒー)がついて1350円(税込)。
もともとカフェの人気メニューだった“汁無し担々麺”の上に、
大胆に碾茶をトッピングしています。
濃厚なごまダレで和えられた麺に独特のサクサクした食感の碾茶。
スープの出汁と碾茶の旨味成分が、重層的なうまみを実現しています。
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一般の方はほとんど味わったことがない“碾茶”。
そのまま口に含むと、サクサクとした香ばしさとともに、
爽やかで青々しいほのかな苦みと、旨味成分が溶け出してきます。
これは、碾茶の茶葉を収穫する前に茶の木に覆いをかぶせる “覆い” を行うから。
お茶がもつ旨味成分「テアニン」が、苦みを感じる成分「カテキン」
になるのを防いでいるんです。
農林水産省の統計によると、碾茶が含まれる茶の種別〈おおい茶〉の生産量は
京都府が全国生産量一、和束町は京都の生産量の約47%を占める一大産地。
本場のお茶どころで、今までにないお茶の味わいを体験してみてはいかがでしょうか?
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