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Yu Miyakoshi
宮越裕生
みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。
2016年9月2日(金)〜4日(日)、
今年も宮城県の鳴子温泉にて〈第62回全国こけし祭り〉が開催されます!
これは奥州三名湯のひとつに数えられる鳴子温泉郷で
1948年に始まったお祭り。こけし通りと名づけられた商店街では
あちこちで鳴子こけしが出迎えてくれます。
こけし供養祭にこけし奉納式、各産地の伝統こけしの実演展示販売、
こけしの絵つけ体験、こけし座談会、こけしコンクール、こけしのフェスティバルパレードと、
とにかくこけし尽くしの3日間。まち中がこけしファンの熱気に包まれます。
伝統こけしは、もともと東北の温泉地を中心に発達したおもちゃなのだそう。
木地職人が湯治客の子ども向けに、おもちゃをつくったことがはじまりといわれています。
さらに今年は、大崎市立鳴子小学校校庭にて
〈近隣市町物産展(食の祭典2016)〉を開催。
校庭にブースが並び、ご当地グルメや地場産品、こけし関連グッズなどを販売します。
出店者は津軽こけし館、紅茶とこけし 西荻イトチさん&ハナメガネ商会など、11店。
こちらも楽しみですね!
お祭り写真:小浜晴美
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毎年大盛況となるのは、鳴子小学校体育館で開催される
こけしの実演展示販売。
招待工人が並び、こけしの絵つけと販売を行います。
なかなか手に入らない人気工人も登場するとあって、
開場後は、お客さんが一目散に走り出すそう。
今年の招待工人は、土湯系の西山敏彦さん、
弥治郎系の新山真由美さんと富塚由香さん、
遠刈田系の日下秀行さん、鳴子系の小林繁男さん、
山形系の志田菊宏さん、木地山系の柴田良二さん、
津軽系の阿保六知秀さんの8名です。
こけしの話が聞きたい!という方は、9月3日、4日に開催されるこけし座談会へ。
今年はこけし研究者の高橋五郎さんとカメイ美術館学芸員の
青野由美子さんによるトーク〈鳴子今昔、鳴子への愛を語る〉、
新山吉紀工人、日下秀行工人、富塚由香工人による
トーク〈師弟と弟子の素敵な関係〉などを開催予定です。
見どころは、9月3日(土)に開催されるフェスティバルパレード。
巨大な張りぼてこけしやこけしの浴衣を着た地元婦人会と
姉妹都市の婦人会のみなさん、万燈神輿がねり歩きます。
今年も楽しみなプログラムが盛りだくさん!
温泉郷で一足先に秋を感じられるのもいいですね。
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