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posted:2016.8.2 from:東京都江東区 genre:ものづくり
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writer profile
Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
近年、共働き家庭の増加と保育施設の不足を背景に、
高齢者による“孫育て”の機会が増えています。
これを背景に開発、商品化されたのが、
本日ご紹介する、新しい形の哺乳瓶〈ほほほ ほにゅうびん〉。
目盛りが見やすく、指にフィットするので
高齢者にも持ちやすい哺乳瓶です。
このプロダクトのデザインは、東京都港区・芝浦工業大学の
デザイン工学部デザイン工学科の女子学生と橋田規子教授。
埼玉県さいたま市で、孫育てグッズを製造する〈BABAラボ〉からの申し出により実現した、
産学連携プロジェクトなんです。
〈ほほほ ほにゅうびん〉で重要だったのは、
哺乳瓶の落下事故や計量ミスを防ぐ工夫を施したデザイン。
これまでの育児用品では、体力の衰えた高齢者に配慮されたものが少なく、
特に哺乳瓶は使用者の火傷や落下による破損事故等も発生するほどでした。
そこでBABAラボは、高齢者が使いやすく安全な哺乳瓶のデザイン開発を
橋田教授に依頼したというわけです。
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商品の開発にあたっては、55歳から67歳のシニア女性が
新生児人形を用いて5種類の既存品を使用し、アンケートを実施。
その結果、目盛りの見やすさが哺乳瓶の評価に最も影響すること、
手のひらではなく指先で支えるように持つ、
ということが明らかになりました。
そこで、視認性の高い目盛りと、
指先に触れる面が多く、凹凸が滑り止めになり
掴みやすい花型のデザインを採用。
2012年からデザインを開始し、今年ついに発売されることになりました。
〈ほほほ ほにゅうびん〉は、2016年8月8日(月)に
BABAラボ WEBサイトにて販売を開始。
そのほか、名古屋の名鉄百貨店や仙台三越等、
全国の百貨店でも展開される予定です。
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ほほほ ほにゅうびん
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