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posted:2016.6.7 from:東京都新宿区 genre:ものづくり
〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
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writer profile
Yu Miyakoshi
宮越裕生
みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。
新潟市・巻地区(新潟市西蒲区)に、江戸時代から伝わる
「鯛車」という郷土玩具があります。
鯛のかたちをした提灯に車がついたおもちゃで、
鮮やかな赤で鯛が描かれています。
こちらの鯛車、竹と和紙でつくられているのですが、
ピンと張った尾と鯛の顔が本当にかわいらしい!
中にはろうそくや電球を入れ、あかりを灯せるようになっています。
かつて巻地区では、お盆の夕暮れ時になると、
この鯛車をひいて歩く子どもたちの姿が見られたのだそう。
鯛車の由来は不明ですが、お盆の風習であることから、
先祖を迎えるための仏事が起こりでは、といわれているそうです。
ところが、昭和の中ごろから徐々に姿を消し、
近年ではほとんど途絶えてしまっていたのだとか。
そんななか、かつての情景を取り戻そうと2004年より
スタートしたのが〈鯛車復活プロジェクト〉。
現在はワークショップを中心に活動し、展覧会なども行っています。
6月10日(金)〜19日(日)、このプロジェクトの協力を得て、
東京・新宿のBEAMS JAPANにある〈fennica STUDIO〉にて
〈巻町 夏の風物詩 鯛車とワークショップ〉が開催されます。
期間中は鯛車の展示、販売、そしてワークショップを開催。
ワークショップでは、鯛車の絵つけに挑戦します。
講師は、〈鯛車復活プロジェクト〉を中心となって進めてきた野口基幸さん。
絵筆なんて何年握っていないだろう?という方でも、お子さま連れでも大丈夫とのこと。
鯛車をほしいという方、この機会に挑戦してみてはいかがでしょうか?
予約は、店頭またはお電話にて。
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さらに今回の展示に合わせ、鯛車と同じ巻地区でつくられている
〈兼光刃物〉の包丁やガーデニングに使える鎌など、12種類の金物も販売されます。
〈兼光刃物〉を手がける袖山一敏さんは、小学生のころから
鍛冶仕事を手伝っていたそうで、この道70年以上のベテラン。
炭の炎で800度まで温度を上げ、熱した刃物の色を見ながら仕上げていくそうです。
ひとつひとつ昔ながらの方法でつくり続けられている〈兼光刃物〉。
ぜひ、鯛車と合わせてチェックしてみてくださいね。
会場となる〈fennica STUDIO〉は、「デザインとクラフトの橋渡し」を
テーマとする〈fennica〉から誕生したプロジェクト。
日本のクラフト紹介してきた〈fennica〉が、
工房やアトリエのニュアンスを盛り込み、新たにスタートしました。
店内には宮城県・仙台木地製作所の〈INDIGO KOKESHI〉や
人気作家の陶器なども。クラフト好きにはたまらないお店です。
information
巻町 夏の風物詩 鯛車とワークショップ
会期:2016年6月10日(金)〜6月19日(日)
時間:11:00〜20:00
ワークショップ開催日時:6月18日(土)13:00〜16:00
講習料:8.000円(税込)※材料費込み
定員:8〜10名予定
予約方法:店頭またはお電話にてお申し込みください。
会場:BEAMS JAPAN 5F fennica STUDIO
住所:東京都新宿区新宿3-32-6 B1F-5F
電話:03-5368-7300(代表)※電話は音声案内となっていますので5階フロア宛てにお問い合わせください。
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