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Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
日本人なら、誰でも心のなかにお気に入りの武将がいるもの(?)。
でもそんな身近なはずの武将のPR、しかもTVCMは前代未聞。
基本的に故人なので、特に必要がなかったのかもしれませんが、
このたび滋賀県がなぜかその常識を破り、
近江出身の武将、石田三成のCMを制作。
〈石田三成ポータルサイト〉で公開しました。
その衝撃の出来上がりがいまネットで話題になっています。
是非御覧ください。
地方の深夜に流れるローカルCMのスタイルを完璧に踏襲し、
「武将といえば三成〜」という力の抜けるようなメロディに合わせて
“配下にするなら三成” “忠義心NO.1宣言”など、
いろいろなスローガンが飛び出します。
オチは石田三成の有名な逸話“三献の茶”で締めるなど、
ツッコミどころがたくさん。
このCM、実際に地上波(びわ湖放送を予定)でもオンエアされるのがすごいです。
そもそも石田三成は、徳川幕府によって悪評を流され、
映画やドラマでも悪人として描かれることの多かった武将。
しかし、近年、その緻密な政治手法や豊かな人間性に、
再評価の動きが高まっています。
そこで滋賀県はCMを制作することで
滋賀県の認知度および好感度の向上を狙っているのだそう。
石田三成ポータルサイトにて、その活動を知ることができます。
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先日東京・丸の内で開催された滋賀県のイベント
「近江の将 石田三成出陣式」には、
NHK大河ドラマ「真田丸」で石田三成を演じる山本耕史さんが登壇。
このCMを初めて見た山本さんは、
「命をかけて時代を動かしていった人に対して…(笑)。
それだけ今でも愛され続けていて、
そして今度は(CMで)笑いと平和を与えているんじゃないでしょうか。
平和を望んでいたのは彼の本望ですから。(このCMソングは)
一回聞くと忘れなさそうですね」
とコメントしたそうです。
石田三成ポータルサイトでは、
3月下旬には、石田三成コラムを公開予定。
さらに、3月27日には『石田三成CM』の第二弾も公開されるそうです。
次回作がいったいどんなことになるのか楽しみですね。
information
石田三成 × 滋賀県
Web:公式サイト
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