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posted:2016.2.17 from:大阪府池田市 genre:活性化と創生 / アート・デザイン・建築
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Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
地元の小学生と大学生が協力して、
商店街を盛り上げよう!
そんな試み〈子ども宣伝部〉が、大阪府のベッドタウン、
池田市の〈石橋商店街〉で行われました。
ここは阪急石橋駅と直結した、古き良き昭和の香り漂う商店街。
毎月18日に商店のお店がそれぞれ得意な“十八番”を準備するイベント
〈おはこ市〉を行うなど、活気のある商店街です。
さてこの〈子ども宣伝部〉とは、地元の石橋南小学校4〜6年生と、
大阪大学の学生(以下 阪大生)が中心となった
〈子ども宣伝部〉を結成し、店舗の広告コピーや販売など、
PR活動にチャレンジするプロジェクトです。
2016年1月に行われた第一回目のテーマは
「商店街のお店ののぼりを考えよう!」。
阪大生と小学生がそれぞれチームを編成し、担当店舗を訪問。
店主や従業員の方からヒアリングを行い、
そのヒアリングをヒントにそれぞれのぼりを制作しました。
たとえばこちらは、パン屋さんののぼり。
それぞれ視点の異なるコピーに、各店舗からもとても好評だったのだそう。
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〈子ども宣伝部〉の活動はさらに続きます。
2016年1月16日(土)には、〈石橋商店街子ども1日店長体験プロジェクト〉を開催。
商店街のお店に、こどもたちが店長さんとして店頭に立ってみました。
お寿司屋さん、喫茶店、美容院から葬儀場まで。
自ら考えて宣伝して売ることで、商店街のお店や人と知り合い、
「ものを売る」ということについて知り、
自分たちが暮らす社会のことなどを学べる機会になりました。
石橋商店街子どもプロジェクトを取り仕切る、
商店街内ベーカリーショップ店主の堤洋一さんはこう語ります。
「商店街という場所が、地元に何ができるかずっと考えていました。
福引などお得なことで還元することもいいけれど、
別の切り口を考えていたときに、ふと商店街は子どもにとって
学びのサードプレイスになれるのでは? と思ったんです。
商店街は、車が通らないから、お子さん1人でも、
はじめてのおつかいもできる。また、店主もみんな面倒見がいい。子どもも好き。
しかも、商店街はバラエティ豊かな店が並ぶ場所。
そういう意味では、キッザニアみたいな体験学習もできる。
阪大生とはもともとパンを一緒に開発したりしていたので、
今回もサポートをお願いしました」
今後も、本取り組みは石橋商店街を中心に、継続的に実施される予定。
なんとスポンサーは地元に新築されるマンションなのだそうで、
マンションのWebサイトにも今回のイベントのレポートが掲載されています。
いろいろな面で、あたらしい取り組みです。
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