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posted:2016.1.31 from:和歌山県海南市 genre:アート・デザイン・建築 / 買い物・お取り寄せ
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writer profile
Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
和歌山県に伝わる、伝統の綿生地〈紀州ネル〉を現代に蘇らせた
キッチンウェアのシリーズ〈eighteen eleven〉。
これは海南市のメーカー、小久保工業所が
若手デザイナー中島篤氏(ATSUSHI NAKASHIMA)を起用して生み出した、
和の素材のイメージとオートクチュールを融合させたブランド。
メンズ/レディースのエプロンからマルチクロスボウル、
鍋敷き、オーブンミトンなどのキッチンウェアが揃います。
そもそも〈紀州ネル〉とは、
綿100%の生地を職人の手により丁寧に起毛させた平織り生地。
肌ざわりがよく、保温性に優れ、綿ならではの吸水性があります。
そのルーツは江戸時代にまで遡ります。
当時防寒用として使われた紋羽(もんぱ)から発展し、
薄手の綿生地を起毛させたのが〈紀州ネル〉。
輸入品のフランネルに似せた綿織物のため、
〈綿ネル〉とも呼ばれます。
和歌山では明治初期に製造され始め、
機能性の高さから軍服などにも利用されました。
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ちなみに小久保工業所がある海南市は、日本最大の家庭用品の産地。
1958年の創業以来、キッチン用品のほか、ランドリー用品や
リビング用品など、バラエティ豊かな生活用品を作り続けています。
ブランド名の〈eighteen eleven〉は、
1811年頃、紀伊国を行き交う木綿職工を描いた絵を参考にした名前なんだそう。
ご購入はオンラインショップにて。
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