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posted:2016.1.21 from:東京都中央区 genre:ものづくり / アート・デザイン・建築
〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
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writer profile
Yu Miyakoshi
宮越裕生
みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。
1月27日(水)まで、銀座・伊東屋にて
〈東北STANDARD展〉が開催されています。
東北STANDARDは、以前コロカルでもインタビューをお届けした
金入健雄さんによるプロジェクト。
東北の断片的な風景や工芸家たちの仕事を、すばらしい映像作品や
企画展を通して紹介してきました。
今回の展示では、こぎん刺しや南部裂織などなど、東北に暮らす工芸家の
仕事を映像などで紹介しながら、プロダクトを展示販売しています。
出品作家は、青森県・こぎん刺しの成田貞治さん、
青森県・南部裂織の井上澄子さん、
福島県・会津張り子の豊琳さんと早川美奈子さん、
福島県・大堀相馬焼の近藤学さんと近藤賢さん、
岩手県・南部鉄器の岩清水久生さん、
岩手県・秀衡塗の佐々木優弥さん、
宮城県・仙台こけしの鈴木明さん、
宮城県・常盤紺型染の佐々木邦子さん、
山形県・お鷹ぽっぽの戸田寒風さん、
山形県・庄内刺し子の小野寺勇一さん、
秋田県・樺細工の藤木浩一さん、
秋田県・曲げわっぱの柴田昌正さん、以上の12組。
これは、ぜひ実際に見てみたい!
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青森県の〈弘前こぎん研究所〉でこぎん刺しを手がけているの成田貞治さんは、
伝統的な紺色のこぎん刺しを継承しつつ、
現代に合わせた色のプロダクトを開発されています。
成田さんの語る姿を収めた映像作品は、必見です。
南部裂織のステーショナリーシリーズ〈KOFU〉は、
株式会社金入と八戸南部裂織工房〈澄〉の井上澄子さんが
共同開発しているプロダクト。
“裂織”というのは、使い古した布を細く裂き、織りこみ、
衣服や生活用品へと再生する織物のことだそう。
経糸に木綿糸、横糸に古布を用いて織った裂織は丈夫で温かく、
使いつづけるごとにやわらかな風合いが生まれます。
〈東北STANDARD〉が見つめるのは、東北のものづくりを軸として、
東北に根づいてきた“暮らし方”。
古くから育まれてきた技を受け継ぐ手仕事に、
ぜひ注目してみてください。
information
東北STANDARD展
会期:2016年1月16日(土)〜1月27日(水)
時間:月〜土 10:00〜20:00 ※日・祝日は19時迄。最終日18時閉場
会場:銀座・伊東屋 G.Itoya地下1階 Insppiration Hall
住所:東京都中央区銀座 2-7-15
企画:東北スタンダード株式会社
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