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かまぼこロボにかまぼこジュース!
全国の職人が小学生の
アイデアを実現。「夢のかまぼこ
大募集キャンペーン」

コロカルニュース

posted:2015.11.18  from:神奈川県小田原市  genre:ものづくり

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。

writer profile

Akiko Saito

齋藤あきこ

さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。Twitter

今年はかまぼこ900周年。
かまぼこが初めて文献に登場した、
平安時代の1115年(永久3年)から900年前の節目です。
ところが食生活の変化や、正月のおせち需要の落ち込みなどにより、
日本におけるかまぼこの消費量は減少傾向。
昭和50年頃には103万トンあった生産量も、
平成19年には54万トンと半減しているんです。
ということで、全国蒲鉾水産加工業協同組合連合会は、
900年の節目のプロジェクト「KAMABOKO ROAD TO 1000」を開始。
様々なプロジェクトを行っています。

そのプロジェクトのひとつ、
夢のかまぼこ大募集キャンペーン」がこのたび公開。
これは、100年後こんなかまぼこがあったらいいなという
アイディアを全国の小学生から募集したもの。
空飛ぶかまぼこ、喋るかまぼこ、カタチが変わるかまぼこなど
自由な発想のアイディアが10,000通以上寄せられました。
そのアイディアの中から選ばれたのは8点。
全国のかまぼこ職人が、腕をふるって
試作品や完成予想図をつくってみました。

左が和田伊武樹さんのスケッチ。右がデザイン図

まずは「かまぼこロボ」。
かまぼこでできたロボがあったら、
という男子らしい発想のアイディア。
考えたのは愛知県の小学5年生、和田伊武樹さん。
試作したのは、紀文食品の秋元浩志さん。
「製品を組み立てる際の材料の重さや硬さを決めるのに苦労しました。
ポイントである顔の表情は何度も作り直しました。」
とのこと。
職人の手により、さまざまな練りものが組合わさった、
夢の合体ロボが完成しました。

その名も「KAMAROBO」

遊んでよし、食べてよし

続いては「かまぼこジュース」。
歯ごたえが命というかまぼこの常識を打ち破る
ドリンクタイプのかまぼこです。
発案者は広島県の小学2年生、迫知慧さん。
「ぼくは、いつでもかんたんにかまぼこが買えたらいいなと思いました。
どうしたらかんたんに変えるか考えた時、自どうはんばいきを思いつきました。
自どうはんばいきといえば、のみもの!のめるかまぼこがあったらおもしろいな!」

このアイデアを、神奈川県の「鈴廣かまぼこ」の長岡敦子さんが実現。
かまぼこを酵素分解し、
美味しさそのままに液体にしているんだそうです。
「プリプリのかまぼこをドロドロに溶かす作用が
あるものを探すのに苦労しました。
果物・野菜・キノコ・糀などいろいろなものを試し、
その中でもっともよく溶かせて味が良かったキノコで作ることにしました。」

迫知慧さんのスケッチ

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かまぼこチップスも

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そしてこちらは「フリーズドライかまぼこ」。
かまぼこをフリーズドライでパリッパリに凝縮した、
かまぼこチップスです。
発案者は、神奈川県の小学5年生、佐藤美音さん。
「かまぼこは大好きでよく家で食べているけれどどこにでも持ち運べて、
いつでも手軽にお菓子のように食べられたらもっといいなぁ、
と思って「かまぼこチップス」を考えました。」
ということだそう。
制作したのは、「鈴廣かまぼこ」の石井一樹さん。
「かまぼこ、伊達巻、カニカマなど様々な形や
大きさの練り製品をフリーズドライしました。
かまぼこの種類によって乾燥前の下ごしらえ方法を変えることで、
パリパリ、サクサクに仕上げることができました!」
とコメントしています。

Webサイトでは他にも「呼んだら来るかまぼこ」など
ユニークなアイデアが発表されています。
発表後、反響が大きかったものは今後販売する予定です。

ちなみにこちらは、プロジェクト「KAMABOKO ROAD TO 1000」で作られた、
900年前のかまぼこの再現。
文献からレシピを読み解き、
魚の肉を包丁で削ぎ落とし、塩を加えて練り、蒸してから焼くだけ、
というシンプルな方法で作られました。
現代のかまぼこと違い、焼き魚のような風味なんだそうですよ。
「KAMABOKO ROAD TO 1000」のこれからのプロジェクトも楽しみです。

夢のかまぼこ大募集キャンペーン

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