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Kanako Tsukahara
塚原加奈子
つかはら・かなこ●エディター/ライター。茨城県鹿嶋市、北浦のほとりでのんびり育つ。幼少のころ嗜んだ「鹿島かるた」はメダル級の強さです。
東京下町の観光スポットとして定着しつつある東京スカイツリー。
併設する商業施設ビル「東京ソラマチ」の4階に、
日本各地の雑貨や食品が集まる「ジャパンスーベニア」フロアがあるのをご存知ですか?
「浅草 飴細工 アメシン」「だがし 夢や」など東京の下町文化が香る店や、
栃木県のアンテナショップ「とちまるショップ」、
長野を拠点に全国のおいしい食材を発信する「久世福商店」、
「日本の土産もの」をコンセプトにした、
中川政七商店のものづくりブランド「日本市」など、
面白いお店がたくさんあるんです。
そんなフロアに、ひときわ目をひくカラフルなデザインの店が、
東北に根づく工芸品、食品、日用品を扱う「東北スタンダードマーケット」。
パステルカラーのボックスのなかに、
東北各地の魅力を代弁するかのように個性ある商品たちが並んでいます。
同店を手がけるのは、
青森県八戸市を拠点とする文房具や本を扱う株式会社金入。
代表である金入健雄さんは、
これまで八戸、仙台、盛岡などで、
各地の漆器や木工などの伝統工芸にフィーチャーした、
「カネイリミュージアムショップ」をオープンしていて、
東北の伝統工芸を伝え、もりあげる立役者のひとりなんです。
(コロカルでの取材記事はこちら)
これまでは、オープンしたその土地の特長を生かす店が多かったけれど、
今年7月にオープンした、東北スタンダードマーケット ソラマチ店では、
東北6県の魅力をすべてもりこんだショップになっています。
各地の美しい手仕事やユニークな食品などが
一同に揃っている店は東北地域を探してもなかなかありません。
「日本のおみやげとして、全国の方にはもちろん、外国の観光客のみなさんにも
東北のすばらしい手仕事を知ってもらえたらうれしい」と金入さんは言います。
さて、店舗を歩いてみると、まず気になるのは、
おいしそうな食品の数々。つい手に取っていろいろ食べてみたくなります。
例えば、チーズといかのハーモニーがたまらない
昭和から八戸で愛されてきたおつまみ「なかよし」は人気商品。
青森のリンゴ100%の缶ジュース「シャイニー」も、
創業当時から変わらないレトロなパッケージが可愛くおいしいジュースです。
山形県最上地に昔から伝わる伝承大豆をブレンドした
「森の家」の無添加のお茶「森茶」に、
福島県須賀川市の「FⅡR」がつくる、
柿やりんご、デコポン、スイカなどの国産無添加のドライフルーツや
玄米やはと麦も加えた「和ぐらのーら」。
地元で愛されるなつかしのおやつから、
近年出てきたばかりの商品ラインアップは、
地元を知るからこそできるセレクトです。
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東北各地でミュージアムショップ立ち上げから、
さまざまな伝統工芸品を発信してきた金入さん。
東北スタンダードマーケットにも
オリジナルから地元作家の工芸品まで目利きのものが揃っています。
まず、こけしファンも注目するという、
青森、岩手、山形、宮城のこけしが大集合。
そして、青森のはと笛や八幡馬、山形の相良人形にお鷹ぽっぽ、
福島の赤べこなどや起き上がり小法師などの郷土玩具。
愛らしい弘前のこぎん刺しや裂織の文房具に
青森の漆芸である津軽塗を生かした、
「Saya Jewely Collection」のリングやピアスもとってもかわいいです。
秋田の角館 伝四郎の樺細工、
岩手の浄法寺漆器や南部鉄器、
宮城の名取屋染工場の手ぬぐい、
東北地方の老舗が手がける美しい手仕事が次から次へと並びます。
そのクオリティーの高さは言うまでもなく、
種類の豊富さにも驚かされます。
同店では、随時さまざまな商品が入荷中です。
ちょっと気が早いですが、“クリスマスこけし”が入荷したそう!
さらに、年末にかけては、東北各地の干支人形も入荷予定なので、
ぜひチェックしてみてください。
東北スタンダードマーケットのtwitterでは、新商品を更新中です。
東北の食文化や手仕事を手みやげに、
そしてそんな商品きっかけに、東北旅行に出かけてみたくなるかもしれません。
住所 東京都墨田区押上1-1-2 東京スカイツリータウン・ソラマチ4階
TEL 03-6284-1706
営業時間 10:00~21:00
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