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posted:2015.10.16 from:徳島県那賀郡那賀町 genre:活性化と創生
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writer profile
Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
全国的な問題になっている「空き家」。
いま、徳島県那賀町木沢地域で空き家となっている
築146年の古民家を、東京・芝浦工業大学の学生有志団体が
再生するプロジェクトが現在進行中!
その名も「木沢の『わ』プロジェクト」。
建物の完成は2016年4月の予定。
学生たちはプロジェクトにあたって、
地域に入って丁寧にヒアリングを行い、
住民と一体となって古民家の改修活動を行っています。
時には地域に住む大工や左官などベテランの伝授を受けながら、
設計から施工まで地域住民と協働して手掛けているんです。
この古民家の完成後は、地域住民が集う憩いの場であるとともに、
料理教室や自然体験の現地体験プログラムの提供、
また木沢の年配者が古来からある文化や暮らしの知恵を来訪者に伝える場としても機能。
地域活性化のためのゲストハウスとして運営されていくそうです。
そもそもこの木沢地区は、徳島市内から車で約1時間半、
97%が森林に覆われ、高齢化率は約58%という限界集落。
2014年には、唯一あった小学校も閉鎖してしまって、
町民たちが意気消沈しつつありました。
その現状に危機感を覚えた、「那賀町地域おこし協力隊」の桑高仁志さんは、
あるプロジェクトを始めます。
それが「杉の娘」の結成。
平均年齢73歳の地域の元気な年配女性たちを集め、
現状打破のために民間学校「杉の娘楽校(すぎのこがっこう)」を発足。
女性たちが「杉の娘」となって、
生徒同士で各自の特技を教え合い、
地域コミュニティを再生させる活動を始めました。
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「杉の娘楽校」の活動を続けるうちに、桑高さんは、
地域外からの若者と、「杉の娘」が出会う機会を作るべきだとの思いを強くします。
そこで考えたのが、町内にゲストハウスを作る企画、「木沢の『わ』プロジェクト」。
そして昨年静岡県東伊豆町の空き家をリノベーションし、
地域の交流拠点にした実績のある芝浦工業大学の学生有志団体に
依頼をしたのでした。
このプロジェクトの活動報告をする展示発表が、
2015年11月6日(金)〜8日(日)の三日間、
芝浦工業大学の大学祭「芝浦祭」で行われます。
当日は学生たちが常駐し、現地での活動写真を多く交えて
木沢の魅力を伝えてくれるのだそう。
ご興味ある方は是非チェックを!
日時:11月6日(金)・7日(土)・8日(日)
場所:芝浦工業大学 豊洲キャンパス(東京都江東区豊洲3-7-5)
芝浦祭「空き家プロジェクト」ブース内
時間:全日 10時~18時
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