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posted:2015.10.1 from:愛知県名古屋市 genre:アート・デザイン・建築
〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
全国各地の時事ネタから面白情報まで。
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writer profile
Takatoshi Takebe
武部敬俊
たけべ・たかとし●岐阜出身。名古屋在住。出版/編集職に従事した後、ひとりで制作・出版する雑誌“THISIS(NOT)MAGAZINE”を手がける。現在は多数のイベントを企画制作しつつ、ウェブマガジン“LIVERARY”を日々更新/精進しています。押忍!
http://liverary-mag.com/
名古屋市港区(通称:港まち)の商店街の一角に位置する、
古いビルをリノベーションした新たな町の拠点
「Minatomachi POTLUCK BUILDING」が、
10月4日(日)にグランドオープンを迎えます。
このプロジェクトを企画したのは、
住民と行政がよりクリエイティブな視点でまちづくりを行うことを目的とし、
さまざまな文化活動を行ってきた団体「港まちづくり協議会」です。
新施設に掲げられた「POTLUCK」という言葉には、
“ありあわせ/持ち寄り料理”という意味があります。
既存の資源を活かし、場所や時間を楽しむ…
そんな“人間の本質的な創造力”への期待が込められているようです。
すでに、このビルを使ったアートとモーニング文化をミックスさせた企画や、
アート・キュレーターや建築家などのゲストを迎えたワークショップなどが催されてきました。
今回の「Minatomachi POTLUCK BUILDING」グランドオープンに際し、
アートプログラム「Minatomachi Art Table,Nagoya[MAT, Nagoya]」が始動します。
これまでの活動を踏まえつつも、そこに“現代アート”という
刺激的で新しい文化を投下することで、
この町はさらにおもしろことになっていきそう…。
同ビルの1Fは「ラウンジスペース」とし、
港まちの情報、全国のまちづくりやアート関連の情報発信の場に。
2Fを「プロジェクト・スペース」として、
コミュニティ活動に関わるイベントや
ワークショップ、ミーティングなどを行います。
そして、3F「エキシビション・スペース」では、
さまざまなアートプログラムが企画展開されていきます。
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「Minatomachi POTLUCK BUILDING」を使用した、
第1回となる記念すべき展示は、「THE BEGINNINGS (or Open-Ended)」。
毛利悠子、ペーター・フィッシュリ&ダヴィッド・ヴァイスの作品が登場します。
10月4日(日)〜10月31日(土)と2月26日(金)〜3月27日(日)の2期に渡って開催され、
第1期では両者のこれまでの過去の作品を中心に展示、
第2期では作家・毛利悠子本人がこの町に滞在してリサーチを行い、
その実体験を元にした新作の制作と展示を行います。
また、同ビルの2Fでは、住民と来訪者の双方が参加できる写真展企画が
10月4日(日)〜11月7日(土)まで開催されます。
今年、この地域の小学校が100周年を迎えるというタイミングで、
この町の「これまでに学び、これからを考える」をテーマに、
地域住民から集めた昔の「町の写真」を展示。
個人の記憶の中にある歴史、慣習、価値観を集め、
「港まちの文化」として残していきます。
そして、来場者も参加できるのがこの企画のおもしろさ。
港まちに暮らす人も、初めて来た人も、
この町の文化が共有ができる場作りを目指していくのだそうです。
さらに、空き家を活用した「WAKE UP!PROJECT」第1弾として、
旧ボタン店を改修した、ウインドーギャラリー「Botao Gallery」がオープンします。
監修するのは、アーティストの渡辺英司。
10月4日(日) 〜10月31日(土)までの間、
カラフルな光を取り入れた作品を展開するイギリス人アーティスト、
アダム・バーカーミルの作品が展示されます。
ローカルを盛り上げる行為の中に、
その町に住む人々や既存の建造物などを駆使し、
外部からの良質なアートを織り交ぜ、
あくまで文化的に地域おこしを行っていく。
そんな素敵な試みにまずは参加し、
身体と心で楽しんでみてはいかがでしょうか。
■Minatomachi POTLUCK BUILDING
住所:名古屋市港区名港1-19-23
電話:052-654-8911
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