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刃物のまち関市が作った動画
「もしものハナシ」が
悲惨で面白い。
美容師が
客の髪を噛みちぎり、フッ!

コロカルニュース

posted:2015.10.1   from:岐阜県関市  genre:ものづくり

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。

writer profile

Maruko Kozakai

小堺丸子

こざかい・まるこ●東京都出身。
読みものサイト「デイリーポータルZ」ライター。江戸っ子ぽいとよく言われますが新潟と茨城のハーフです。好きなものは犬と酸っぱいもの全般。それと、地元の人に頼って穴場を聞きながら周る旅が好きで上記サイトでレポートしたりしています。

包丁にハサミに爪切りと、
私たちの生活に欠かせない刃物。

その刃物の生産が日本一盛んな岐阜県関市がこのたび、
かなりインパクトのあるPRムービーを制作したのでご紹介します。

内容は、「もしも刃物が無かったら?」と仮定した世界を表現。
調理はどうなる? 美容院ではどうなる? 爪が切れないとどうなる? と、
シーンがどんどん切り替わっていくのですが、どれも悲惨。
苦心する人々に哀れみの気持ちをいだきつつ、
その滑稽さについ笑ってしまいます。

日常に馴染みすぎて有り難みを忘れがちな刃物ですが、この動画を見ると感謝せずにはいられません。

美容師さんのこの表情がたまらない。

アイドルの爪が……!

関市の刃物の歴史は古く、
780年前に九州の刀匠・元重(もとしげ)が関市に移り住んだことから
刀鍛冶の技術が伝わり、その強靭かつ芸術的にも優れた名刀が評価され、
まちが繁栄していきました。

それが今や包丁、ポケットナイフ、鋏、キッチンナイフ、爪切り、カミソリ、
洋食器、アウトドアナイフなど、
生活の必需品となる製品づくりへと発展。
刃物製品出荷額の全国シェアにおいては
包丁で約5割、理髪用刃物で約7割も占めているそう。

さらには国内をとびこえ、アメリカ・ヨーロッパを始め世界各国に輸出され、
ドイツのゾーリンゲン、イギリスのシェフィールドと並び
「刃物の3S」に名を連ねるほどに。
刃物は日本が誇る技術のひとつだったんですね。

刃物のまちのPR動画なのに刃物が最後まで出てこないのが斬新。

また、関市では毎年賑わいをみせる
「岐阜県関市 刃物まつり」が10月10日(土)~11日(日)に開催されます。
刃物大廉売市をはじめ、
古式日本刀鍛錬や刀剣研磨等外装技術の実演、
居合道の据え物斬りや抜刀術の実演、刀剣展、
アウトドアズナイフショーなど刃物のまちならではの催しが行われるそう。

動画で刃物の有り難みを知り、
切れ味のよい包丁やハサミが欲しくなった方、
この機会にぜひ訪れてみては。

第48回 岐阜県関市 刃物まつり

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