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posted:2015.9.5 from:京都府京都市 genre:ものづくり
〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
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writer profile
Takatoshi Takebe
武部敬俊
たけべ・たかとし●岐阜出身。名古屋在住。出版/編集職に従事した後、ひとりで制作・出版する雑誌“THISIS(NOT)MAGAZINE”を手がける。現在は多数のイベントを企画制作しつつ、ウェブマガジン“LIVERARY”を日々更新/精進しています。押忍!
http://liverary-mag.com/
クリエイター向けコワーキング施設「MTRL KYOTO(マテリアル京都)」が
2015年10月、京都市下京区にオープンします。
手がけるのは、日本初のデジタルものづくりカフェ「FabCafe」の運営など、
これまでにさまざまなデザインやクリエーションを展開してきた、株式会社ロフトワークです。
コロカルでも先日、連載「ローカルビジネス・スタディ」がスタートしたばかり。
この「MTRL KYOTO」は、
国内外から集めたユニークな素材(マテリアル)と、
個人では購入が難しい、3Dプリンターやレーザーカッターといった
高額なデジタル機器を常設しています。
物件は、明治時代に印刷工場として誕生し、
その後、家具店として使われてきた、
築110年の3階建て一軒家をリノベーションした建物です。
1階ラウンジでは、1分10円から手軽に利用できる
「ドロップイン型コワーキングサービス」として場を提供。
個人作業はもちろんグループでの利用もでき、
デザイン制作や電子工作などのクリエイティブワークにも適した
150平米の多目的ワークスペースとなります。
また、キッチン付カウンターが設けられ、
日中は「FabCafe Tokyo」でも取り扱われているスペシャルティコーヒーを楽しめたり、
夜になれば、クリエイターたちが交流するバーとしても機能します。
2階は、クリエイターのアイデアソースや試作の素材となるような
さまざまなマテリアルを収集し、展示販売も行われます。
飛騨紙や北山丸太といった伝統的素材から、
電子部品や化学材料などの最新テクノロジー素材まで、
利用者はさまざまなマテリアルに触れることができるそうです。
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トークセッション、ワークショップ、ビジネスセミナー、
宿泊型のプロジェクトや、クリエイターの作品展示会など、各種イベントも行われます。
さらに、2F和室スペースを使った、
海外クリエイター層に向けた宿泊サービスも予定しているのだそうです。
伝統的な技術や製品、職人を有しながら、最先端技術を駆使したプロダクトを生み出す、
新旧様々な文化が混在し、普段から多くの外国人が訪れる街・京都だからこそ、
この新スペースの活用の幅が期待されるでしょう。
京都で活動するクリエイターはもちろん、
法人から団体、そして海外からの旅行者まで、
クリエイティブな仕事環境を必要とするすべての人が
手軽に利用できるコワーキングスペースとなりそうです。
■ MTRL KYOTO
日程:2015年10月オープン予定
場所:京都河原町五条(京都市下京区)
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