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posted:2015.7.31 from:新潟県十日町市 genre:アート・デザイン・建築
〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
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「ビエンナーレ」や「トリエンナーレ」という
名前のついた芸術祭が日本各地で行われていますが
その先駆けといえるのが「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」。
新潟県の十日町市と津南町を中心とする6つのエリアにまたがった
760平方キロメートルにおよぶ広大な里山で開催される、国内最大級の芸術祭です。
この芸術祭のすごいところは、
過去5回にわたって開催された芸術祭と、
芸術祭の会期外を含む約20年間にわたる活動を通して、
常設展示されている芸術作品が約200点を数え、
そうした試みに地域住民たちもかかわってきたこと。
なかには草間彌生、イリヤ&エミリア・カバコフ、
蔡國強(ツァイ・グオチャン)、クリスチャン・ボルタンスキーといった
世界的なアーティストの作品も常設展示されているんです。
今回はそれらに加えて、さらに約180点の新作が追加されます。
その顔触れを見てみると……
川俣正、戸谷成雄、原口典之、アネット・メサジェ、
シルパ・グプタ、イ・ブルなどなど国内外の著名アーティストのほかに、
珍しいキノコ舞踊団、ニブロール、指輪ホテル、鬼太鼓座といったパフォーマンス勢もずらり。
さらにさらに!「光のアーティスト」として知られるジェームズ・タレルが
重要文化財の伝統的日本家屋「星野邸」をモデルに制作した、
大人気の宿泊施設でもある作品『光の館』が、15年ぶりにリニューアルオープン。
そして、1996年公開の懐かしの映画『スワロウテイル』(岩井俊二監督)に登場するバンド、
YEN TOWN BANDが、この芸術祭の期間中に1夜限りの復活を果たすとか。
うれしいニュースに早くも心を鷲づかみにされた人も多いのでは?
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越後妻有の玄関口でもある越後妻有里山現代美術館[キナーレ]では、
中国を代表する現代美術家・蔡國強の作品を展示します。
横浜美術館にて、国内では7年ぶりとなる
大規模な個展がスタートし、注目を集めている蔡國強。
越後妻有ではこんな作品が、、!
今回は市街地のプロジェクトも充実しています。
こちらは現代芸術活動チーム目【め】の作品が展示されている旧店舗。
昨年の冬に、おじさんの顔が空に浮かぶプロジェクト
「おじさんの顔が空に浮かぶ日」で話題をさらった目【め】。
越後妻有でも、驚きのある新作が完成したようです。ここは必見!
さらに今年は、地元のお母さんによる演劇仕立てのレストラン「上郷クローブ座」や
地域の価値を実践的に学ぶ場「奴奈川キャンパス」、
廃校になった小学校の体育館を利用した「清津倉庫美術館」など、
廃校を利用した新たな拠点が登場。
こちらも、ぜひ足をのばしたいですね。
もともと越後妻有は過疎高齢化に悩む地域を
活性化させる目的もあって開催されたようですが、
地域の人たちの生活と無理なく、そして深く結びついている、
大きな成功例のひとつになっています。
芸術に興味がある人はもちろん、
芸術祭に行ったことがないという方も、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2015
会期 2015年7月26日(日)~9月13日(日)
作品鑑賞パスポート 一般3,500円/高・専・大学生3,000円/中学生以下無料
開催地 越後妻有地域(新潟県十日町市、津南町)
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