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writer profile
Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
日本で採れる落花生のうち、約7割の生産量を誇る千葉県。
その中でも八街市(やちまたし)は
豊かな土壌と恵まれた気候をもつ名産地。
市内にはたくさんの農家さんや加工工場があります。
この八街で採れるのが、最もおいしいと言われる
高級品種「八街産千葉半立(ちばはんだち)」。
小粒で香ばしく、コクのある旨味と甘味がある落花生です。
本日ご紹介するのは、そのまま食べてもおいしいこの千葉半立を、
100%使用した無添加手作りのピーナッツバター「LoveBoat」。
煎りたての豆を丁寧に手剥きし、最低限のお砂糖で味付け。
パンに塗りやすいよう、滑らかに仕上げたピーナッツバターです。
作り手は、地元八街の「やちまたよしくら」さん。
代表は木村由希子さん。
このピーナッツバターが出来るまでには、
実は25年もの年月が掛かりました。
昭和63年4月に、八街市に引っ越しをしてきた木村さんご家族。
当時は街中に「落花生」「千葉半立」のノボリが立っていて、
まちが盛り上がっていました。そこで木村さんのお父さんが
千葉半立を買ってきて家族で食べたところ、
その甘さとコクに、虜になりました。
そこでパンに塗る落花生、ピーナッツバターも地元で探した木村さん家族。
しかし、当時は美味しいピーナッツバターがありませんでした。
そこで木村さんのお母さんが独自レシピで
ピーナッツバターを作るように。
完全無添加の自然派レシピです。
お父さんのお仕事のお客様におすそ分けするようになると、
それが好評となり、買いたいという声がたくさんあがりました。
そしてついに、商品化にこぎつけたのです。
洗練されたパッケージは、ライトパブリシティ社によるもの。
もともとライトパブリシティの社長さんが、
木村さんのお父さんの仕事のお客様だったご縁があったそう。
この「LoveBoat」はライトパブリシティがプロデュースする
プロジェクトの第一号なんです。
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「やちまたよしくら」さんのピーナッツバターがすごいのは、
さや入りのピーナッツを手で剥いて使っているところ。
ピーナッツバターといえば、普通は商品にならないピーナッツを
機械で剥いて使うのですが、機械を使うと豆に小さなキズが付き酸化して、
千葉半立の風味が落ちてしまうのだそう。あくまで手剥きにこだわっているそうです。
高級山武杉の木箱に入った3個入りのギフトセットには、
緩衝材の代わりに、木箱を作る時に出る「おが屑」が入っています。
将来地域の間伐杉を有効利用する目的で作ったのだそう。
こだわりのピーナツバター、通信販売も受け付けています。
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