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秋田県能代市「平山はかり店」。創業明治元年! 計る・測る・量るものが詰まった専門店

コロカルニュース

posted:2015.4.6   from:秋田県能代市  genre:旅行

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Akiko Saito

齋藤あきこ

さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。

いま、東京・六本木では、ものをはかる「単位」をテーマにした
展覧会「単位展」が話題。
いっぽう、秋田県能代市には計る・測る・量るなど、「はかる」ものを
テーマにした「平山はかり店」こと「平山計量器店」があります。
創業は明治元年。店主はまちの人気者、平山はるみさん。
歴史ある店内には、天秤や分銅、ものさし、定規、砂時計、
ビーカーやフラスコなど、あらゆる「はかる」ためのものが並びます。

こちらは「ものさし」。

重さをはかる「はかり」

分銅

もともと「平山はかり店」は「平山計量器店」という名前で、
業務用と家庭用のはかりを中心に、宝くじやたばこを販売するお店でした。
前店主のおばあちゃんが亡くなり、昨年、店主変更の届け出を出しに行ったところ、
役所の方が「あなたのお店は、秋田県に残る最後のはかりやさんですよ」
とおっしゃるではありませんか。
その灯をより大きくするために、はるみさんは、
「はかり」をテーマに多彩な商品を扱う店へと
リニューアルすることを思いつきます。
そして2014年6月、計量器店兼雑貨店「平山はかり店」が誕生しました。

リニューアルにあたり、ロゴを一新。看板を作りました

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オリジナルのカッティングボード。

「平山はかり店」では、オリジナルグッズも制作。
秋田杉を活用したプロダクトを手がける、能代市のクリエイター「AAREA」さんと
コラボし、目盛りが刻まれたカッティングボードを作りました。
表面の目盛りが、パンや食材をカットする際に目安になる逸品。
目盛りのデザインは、お店にあった古い棒はかりの目盛りを参考にしています。

「棒はかり」

ほかにも店内には、「はかること」をテーマにした雑貨がいろいろ。
アート作品の展覧会を開催したり、お菓子の重さをはかるイベントを開催したり、
地元のひとの憩いの場になっています。

計量スプーン

ボタンの「はかりうり」

こちらは、明治八年創業の歴史ある蔵元「喜久水酒造」で使われている、平山はかり店のはかり

能代に行ったら、ぜひ訪れてみたいスポットです。

■平山はかり店
住所:〒016-0817 秋田県能代市上町9-16
TEL:0185-52-5739
FAX:0185-52-5739
営業時間:9:00〜18:00
定休日:日

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