「山陰柴犬」ってどんな犬? 羊にそっくりな鳥取県の地犬は 性格も山陰気質

この、まるで羊のような柴犬くん!
鳥取県固有の日本犬、「山陰柴犬」という犬種の「コウ」くんです。
山陰柴犬は冬毛が抜ける5〜6月ごろ、
まるで羊のような顔立ちになるのですが、ここまではっきりと
羊そっくりになるのは珍しいんだそう。

こちらがインターネットで話題になったコウくんの動画。

「山陰柴犬」ってどんな犬?

「山陰柴犬」はかつてアナグマ猟で活躍した
因幡犬がベースとなっている犬。
小さめの頭部とスリムで引き締まった筋肉質の身体が特徴です。
猟師である主人の心を読むこと、野山を駆けめぐり、獲物の狭い巣穴に
潜り込んで狩りをすること。その姿と気質が、いまも受け継がれています。
身体能力が高く、お散歩をするときも、ぐいぐいと飼い主を
引っ張ってくれるのだそう。

毛がぬけたコウくん。飼い主の淀瀬さんと一緒に。

また、顔の幅から大きく外に出ない耳や関節の付き方も同様です。
さらに尻尾は遠目でも猟師が犬のサインを
視認しやすいという利点もあります。
そのほか、毛色はやや淡い色で
後頭部から背中、腰にかけてひと刷毛濃いところなどは
見分けるうえでわかりやすい特徴です。

「山陰柴犬」は、「立ち耳・巻き尾」が特徴のいわゆる「日本犬」。
なお、秋田犬、北海道犬、甲斐犬、紀州犬、四国犬、柴犬の
日本犬6犬種は国の天然記念物に指定されています。

獲物が潜む狭い巣穴に潜り込むのに、そして深いブッシュをかき分けて進むのに適した姿。

山陰の人と似た気質の山陰柴犬

山陰柴犬の気質は、山陰らしいと言われます。
他地方と比べて降水量が多く、カラッと晴れた日が少ない山陰地方。
そんな環境で暮らす山陰人は、一般に口数少なく忍耐強いと表現されます。
そんな山陰人が愛した山陰柴犬も、物静かで落ち着いた雰囲気を漂わせる犬。
主人に従順で人にはやさしく、いたずらに騒いだり吠えたりしないんだそう。

コウくんが生後2ヶ月の子犬時代。

性格も素っ気ないとさえいわれるほどで
身体全体で感情を表現することが少なく、
うれしいときでも数回尻尾を振る程度。
いたずらに騒いだり、吠えたりすることもないことから
放し飼いが当たり前だった時代から愛されてきました。

山陰柴犬は一回の出産で平均2~3頭の子犬を産みます。4頭産むことは稀。一般に少産です。

山陰柴犬にもめずらしい「淡赤」

そして山陰柴犬には、とてもめずらしい「淡赤(うすあか)」という
毛色のごく淡い赤毛の犬がまれに生まれます。
成長とともに少しずつ毛色が濃くなっていくのですが、
この不思議な淡赤の山陰柴犬はなかなか子に現れず、
現在数頭しかいないのです。

5歳のユウタくん。イケメンです。

山陰柴犬の歴史

山陰柴犬の保護活動が始まったのは昭和初期。
鳥取県宇野村(現湯梨浜町)に大庄屋として代々伝わる尾崎家の当主・益三氏が、
山陰地方の固有の地犬の保存と固定に乗り出したんです。
そして昭和22年に山陰柴犬の礎犬が誕生。
以後、伝染病・ジステンパーの流行などによって
保存が難しくなったこともありましたが、
数年前に有志により「山陰柴犬育成会」が結成され、
近年の地道な保存活動が実を結びつつあります。
平成6年頃に100頭前後といわれた現役犬の数は、
現在300頭を数えるまでになったのだそう!
山陰柴犬の情報はブログやWebサイトでも更新中。
ぜひチェックしてみてください!

山陰柴犬育成会
リキ主人のBLOG
協力:山陰柴犬育成会

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