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writer profile
Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
和菓子や伝統工芸が盛んなイメージがある
石川県金沢市。実は独自の「金沢カレー」というカレー文化が脈打つところ。
・ルーは黒色濃厚でドロッとしている。
・ステンレスの皿に盛られている。
・フォークまたは先割れスプーンで食べる。
・付け合わせとしてキャベツの千切りが載っている。
・ルーの上にロースカツを載せ、ソースがかかっている。
という独自の定義があるんです。(ターバンWebサイトより)
いまでは「ゴーゴーカレー」や「アルバカレー」などが
首都圏に進出し、金沢以外でも知られる存在になりました。
そんな「金沢カレー」の総本山なのが「カレーハウス・ターバン」。
昭和46年創業、石川県・長野県・京都府を中心に展開している
「金沢カレー」の元祖的存在なんです。
ターバンのカレーは、マイルドな辛さ。コクのある真っ黒なルーに、
お肉がゴロゴロ入っています。
その上には、皮はサクサク、中はジューシーで柔らかいカツの
コンビネーション!いろいろなトッピングが味わえるのも特徴。
代表の岡田明さんに、味の秘密を聞いてみました。
「お肉は絶対冷凍は使いません。その日に仕入れた新鮮なものだけです。
ルーに関しては、先代から引き継いだ、20種類以上のスパイスをブレンドして作っています。
ルーは最近、ちょっと変えたんですよ。基本的にうちのカレーは中辛が基本なんですが、
前はもうちょっと辛かったんです。というのも、北陸新幹線の開業に向けて
お土産用のレトルトカレーを開発したんです。
その時から、お店のカレーにも加賀八つ房とうがらしと能登の塩を使うようにして。
すると、辛さが丸みを帯びて、より色んな世代に親しんで
もらえる味になりました」
今回お伺いした本店は
広坂という金沢の市街の中心地にあって、
徒歩5分もかからないところに21世紀美術館があります。
この本店の名物的存在が、創業者のおかみさん。
ふんわりあたたかい雰囲気を持つ、品があるとってもステキな方でした。
「起きたときに少し体調が悪いかなて思っても、
お店にくると元気になっちゃうの」
とのこと。
おいしいカレーとおかみさんに会いに、
金沢に行った際はぜひ立ち寄ってみてください!
ちなみにお土産のレトルトカレーは中辛1人前(200g)で700円(税込)。
店頭で購入可能です。
・ターバンカレー
写真:片岡杏子
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