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posted:2014.3.30 from:石川県加賀市 genre:ものづくり
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writer profile
Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
17世紀後半からの歴史を持つ、
石川県の九谷焼。
その特徴は藍青色の線描きと、
赤・黄・緑・紫・紺青で色付けした
鮮やかで絵画的な絵付。
そんな九谷焼が、現代のイラストレーターと
コラボレーションしたシリーズ「産地ニューラボ」をご紹介します。
本プロジェクトではまず、「古九谷」と呼ばれる九谷焼初期の逸品を
現代のイラストレーターがリスペクトをもって解釈し、
新しい絵柄をイラストにします。
その意匠を九谷の窯元の絵付け師がお皿用に描きあげ、
プリントするんです。
イラストレーターたちの、キュートで”ゆるい”絵柄を、
九谷焼の職人さんたちの技術で
描き上げるというマッチングが楽しいうつわなんですよ。
そのうちのひとつを手がけた、イラストレーターの
タムラカヨさんにお話をお伺いしました。
ーーこれまでどんなフィールドでイラストを描いてきましたか?
タムラカヨ:webや雑誌が多いです。そのほかにはiphoneアプリや
広告などでも描いています。
ーー食器のイラストを手がけるのは初めてですか?
タムラカヨ:食器のイラストは初めてです。プロダクトは
あまり作ったことなかったので、
普段つかえる食器は、ずっと作ってみたかったアイテムでした。
ーー九谷焼の他のモチーフはどのように研究したんですか?
タムラカヨ:フクロウは元になった「古九谷色絵椿ニ小禽祥瑞丸文台鉢」の
絵柄を参考にしました。形と色合いを調べて取り入れて、
モチーフは自分らしいイラストを描きました。
ーー普段の作品よりも色合いがクラシックですね。
タムラカヨ:九谷焼の色合いを大事にしました。
普段描くイラストは明るめの色合いなので
赤、青、黄色とワントーン色を落ち着かせて、シックな色合いにしました。
ーー九谷焼の良いと思ったところは?
タムラカヨ:色使いと絵柄の面白さです。
九谷焼の職人さんが一つ一つ絵付けをしてくださっています。
職人さんとのやり取りの中で、色が乗らなかったり、
絵付けでは難しい色だったりと
試行錯誤しながら作りました。
九谷焼の伝統と技術が、新しい感性とともに
モダンなうつわで活かされるのが面白いですね。
お皿は3,900円(税抜)。
プロジェクトCONTINEW LABOでは、
九谷焼のほかにも、伊万里のシリーズなども手がけています。
ご購入・詳細は下記より。
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