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posted:2013.7.5 from:佐賀県嬉野市 genre:ものづくり
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writer profile
Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
一見、何の変哲もない白い三角形の小皿。
ところが、中央にお醤油を注ぐと、おにぎりのかたちが
浮かび上がるキュートな仕掛けが施されています。
これを作ったのは、佐賀県西部にある嬉野市で設立された、
若い世代による新しい陶磁器ブランド「224 porcelain」。
もともと嬉野市は、お茶と温泉で知られるちいさなまち。
400年前から「肥前吉田焼」という陶磁器が作られており、
佐賀の有田や長崎の波佐見といった名産地の下請けとして
陶芸の技術を磨いてきたのですが、いままでその名が表に出る
ことはほとんどありませんでした。
「224 porcelain」を立ち上げたのは、安政年間に創業され、
現在6代目が窯をつぐ窯元「辻与製陶所」。
長い歴史とその中で培ってきた肥前吉田焼の
技術とデザインの融合で、新しい価値を生み出すものづくりを
したいと考えているそうです。
おにぎりのほかにも、
本のような文庫本サイズのフラワーベースや
紙を使わないセラミックコーヒーフィルターなど、
独自の発想のデザイン陶磁器を作ってらっしゃいます。
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