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posted:2023.7.12 from:千葉県木更津市 genre:買い物・お取り寄せ
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writer profile
Riyua Joe
城リユア
じょう・りゆあ●大分県出身。出版社の情報誌編集部などを経て独立。旅やライフスタイルについて執筆。ニュースメディアでインタビューやノンフィクション取材、旅メディアで動画制作も担当。趣味は飲み歩き。
“NEW CYCLE COMMONS”をコンセプトに、モノづくり企業と⼿を取り合いながら、
モノの流れを変え、新しい商流を⽣み出している〈PASS THE BATON〉。
店舗やマーケットイベントを通して、倉庫に眠っていたアイテムに光を当て、
新たな価値を付加してきたこの人気ブランドがプロデュースを手がけた唯一無二の
ファッションテーマパーク〈KISARAZU CONCEPT STORE〉が、
2023年6月8日に千葉県・木更津市にオープンしました。
敷地面積約7300平米の広大な敷地にはガーデンを囲んで2棟の建物。
空間は5ゾーンに区画されており、
それぞれに異なる体験が待っているんです!
KISARAZU CONCEPT STOREが目指すのは
“新たなファッションのサイクルを生み出す”こと。
ゲストがファッションの未来について考えるきっかけをつくることも、
重要な仕かけのひとつです。
入場料300円(中学生以下無料)と、商品の購入代金の一部が、
ファッションのリサイクルやアップサイクルに取り組む企業や団体に
協賛(コントリ=contribution)されます。
コントリ先(協賛先)の例を挙げると、
洋服を燃料に還す研究開発を進める大学や、
不要になった衣類を回収し、野菜の肥料をつくる循環型テクノロジーの企業などさまざま。
ゲスト自身が“協賛先を選ぶ“という行動を通して、
現代のファッション業界が抱える社会課題を身近に感じ、
改善のためのアクションの一歩を実際に踏み出せる仕組みです。
約3000平米の巨大なショッピングエリアには、
カジュアル、スポーツ、アウトドアウェアやシューズなど多彩なアイテムがズラリ。
そのほとんどが、「誰にも見つけられなかっただけで、
規格外品・デッドストック品と呼ばれるようになった洋服たち」だそう!
〈FITTING STUDIO〉では
遠慮することなく何着でも何度でもフィッティングできるから、
いつもと違う自分になれる一着と出合える確率も、ぐっと高まるはず。
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ランチやカフェタイムには、
食材ロスについて自然と想いを馳せてしまう〈THE OPEN CAFE〉で一息。
ハンバーガーやジェラートに加えて、
まだ食べられるのに、見た目の悪さや賞味期限が迫っているなどの理由から
捨てられる可能性の高い“もったいない食材”を使ったドリンクなどもいただけます。
そんな食物が集められた物販コーナーもあり、
普段の購買行動を改めて見直すよい機会となりそう!
購入されずに残った洋服だって、さまざまな技術により肥料や燃料、
素材として生まれ変われる時代です。
〈FACTORY LAB〉は最先端のアップサイクル技術や企業の活動を学べるラボ(研究室)です。
アップサイクルアイテムを扱うブランドや、
サステナブルなものづくりに取り組むブランドや取り組みを
定期的に紹介する〈POP UP STAGE〉も見逃せません。
洋服との出合いを演出するディスプレイ・什器の一部には、
プロデュースを手掛けた〈PASS THE BATON〉などの店舗で使われていたものや、
三井不動産の商業施設等の店舗の内装で使われていたものが再利用されています。
店内のさまざまな場所に使われている、
そこはかとない味わいを感じる経年変化が見られる什器や、
古い建物を解体したときに出た古煉瓦などを探してみるのも密かな楽しみの一つかと。
実験的なファッションのテーマパークで、
ただ消費するだけじゃない、洋服や業界のいまと未来にぜひ思いを馳せてみて。
information
KISARAZU CONCEPT STORE
*価格はすべて税込です。
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