news
posted:2023.5.31 from:福島県田村郡小野町 genre:ものづくり
〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。
writer profile
Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。
1993年5月3日に、
日本初の人形の一貫生産オープンファクトリ―として
福島県小野町に開設した〈リカちゃんキャッスル〉。
現在はタカラトミーのライセンス許諾を受け、
オリジナルのさまざまな人形を製造・販売しています。
そんな同館が今年30周年を迎えるのを記念し、
西陣織の白無垢に身を包んだリカちゃんと羽織袴のレンくんのセットが
同施設のオープンと同じ日であり、リカちゃんの誕生日でもある
2023年5月3日より受注予約がスタートしました。
西陣織は、京都の西陣で生産される先染めの絹織物の総称で、
556年もの歴史を誇り、昭和51年2月26日付で国の伝統工芸品に指定されました。
種類は、綴(つづれ)、経錦(たてにしき)、緯錦(ぬきにしき)、
緞子(どんす)、朱珍(しゅちん)、紹巴(しょうは)、風通(ふうつう)、
綟り織(もじりおり)、本しぼ織り(ほんしぼおり)と、さまざまで、
それぞれ平安朝以降に連綿と積み重ねられてきた高い技術に加えて、
多彩な表現が反映した織物となっています。
このセットは、西陣織会館の協力のもと、そんな西陣織の生地を使用。
Page 2
西陣織メーカーであるアート裕(ゆたか)によって、
リカちゃん、レンくん用に柄のサイズ変更や
生地の厚みを調整し製織された鶴柄のオリジナル生地で制作されています。
ドールサイズに合う鶴柄はもちろん、髪型や小物など
見えないところまで実際の婚礼の装いを反映しているのもポイントです。
受注予約は、現在、リカちゃんキャッスルの公式サイト、
百貨店催事会場、西陣織会館(期間限定)で行われています。
手作業で制作されており、ひと月の生産数には限りがあるため、
受注状況によってはお届けまで3~6か月ほどかかるとのこと。
本物志向のウェルカムドールとしてもぴったり。
二人の幸せな時間をしっかりと記憶にとどめてくれるでしょう。
*価格はすべて税込です。
Feature 特集記事&おすすめ記事