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posted:2023.3.14 from:和歌山県田辺市 genre:旅行
〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
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writer profile
Mae Kakizaki
柿崎真英
かきざき・まえ●ライター。宮城県仙台市出身。2019年よりフリーランスライターとして、東京を拠点に活動中。月刊誌やニュースサイト編集者としてのバックグラウンドを活かして、Webメディアや雑誌などに寄稿を行う。
世界遺産「熊野古道」の主要ルート・中辺路沿い、
標高300メートルの山間にある一棟貸宿〈SEN.RETREAT TAKAHARA〉。
大自然の中でストレスをリセットし、
「明日の自分を好きになるリトリート体験」ができる無人宿として運営されているこの宿に、
薪サウナ〈Kumanoko Sauna〉が完成しました。
2023年1月28日から、サウナの利用を含めた宿泊プランを提供しています。
サウナを新設した背景には、「今まで熊野古道に来たことがない方に
泊まってもらえる宿」を目指してオープンしたものの、宿泊客が熊野古道を
歩くという流れに結びつかなかった現状があったと言います。
熊野古道を歩き、巡礼文化を体感してもらうにはどうしたらよいかと考えた際、
ハイカーたちの「山歩きの疲労を癒やすための温泉が欲しい」という声をヒントに、
温泉を引くのは難しい土地柄、替わりにサウナをつくるプロジェクトがスタート。
“熊野古道をトレッキングしたあとにサウナと水風呂で整う”という
新たな巡礼文化の創出を目指し、クラウドファンディングによって
このサウナが完成しました。
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無人運営となるSEN.RETREAT TAKAHARAではサウナも同様で、
すでに温められている一般的なサウナと異なり、薪割りや火入れから
利用客自身で行うスタイルになっています。
その分、普段縛られているマナーから解放され、自由におしゃべりをしたり、
寝転がったりと、一棟貸ならではの楽しみ方を満喫することが可能に。
また、サウナ内はあえて照明をほとんど入れず、ほの暗い空間で
禅や瞑想のように「無になる瞬間」を生み出しています。
家族や仲間と一緒にいながらも、自分自身と対話する時間を持てば、
日々のストレスがリセットされ、本来の自分を取り戻すことが
できるのではないかという期待が込められています。
サウナのすぐ目の前には、地元の桶(おけ)職人・松本濱次さんが
手がけた巨大な風呂桶の水風呂も。
「サウナ⇋水風呂」のサイクルを何度でも堪能することができるほか、
整ったあとは地元住民と共同で開発したオリジナルのサウナドリンクで
余韻を楽しむこともできます。
熊野古道を歩いて、サウナで整う。
そんな新たな楽しみ方に挑戦できる場所となっています。
information
SEN.RETREAT TAKAHARA
住所:和歌山県田辺市中辺路町高原1966
TEL:0739-64-0556
宿泊料:サウナプラン2名1泊37000円~(平日料金、2食・オールインクルーシブドリンク付)
*価格はすべて税込です。
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