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posted:2023.1.24 from:奈良県山辺郡山添村 genre:旅行
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writer profile
Riho Nakamori
中森りほ
なかもり・りほ●東京生まれ東京在住のフリーライター/編集者。仕事やプライベートで月に1回以上、地方や海外へ。各地のおいしい食べ物やお酒、素敵なホテルや旅館を発掘するのが趣味。好きな番組は『ブラタモリ』『六角精児の呑み鉄本線・日本旅』。
2020年3月、オリジナル商品「わさび葉寿し」の製造販売を行う〈株式会社梅守本店〉が、
「ちょっと不自由なホテル」をコンセプトに開業した〈ume,yamazoe〉。
奈良県山添村の東端、旧波多野村の村長より受け継いだ、
集落の頂上にある家を改装してできた3室限定のホテルです。
「ume,(ウメ)」は、日本語の語源であるやまとことばより、人の感覚が(u)うまれ、
(me)めざめる場所になることを目指し、名づけられています。
施設にはアウトドアスタイルのフィンランド式サウナを併設。
すべての宿泊プランには2時間の無料サウナ利用枠がついています。
そんな〈ume,yamazoe〉より、障がいや病気のある方を対象とした
専用プランが2023年2月26日から登場します。
ume,yamazoeでは、これまでも医療的ケアが必要な子どもや、
精神的な疾患をお持ちの方、身体が不自由で介助が必要な方、
末期癌や全ろうの方、また外見的には見えづらくとも音や光に敏感な方など、
さまざまな障がいや病気を持つゲストを迎えてきました。
〈代表の梅守志歩氏がたくさんのゲストを迎えるなかで感じたのが、同じ障がいや病気でも、
人によって症状や困ってることもさまざまだということ。
「障がいがあって、大きな声で騒いだり、動き回ってしまって迷惑にならないか」
「周りに変な目で見られている気がして出かけづらい」など、
障がいや病気がある方が、なかなか旅行に行きづらい理由に
「周りの目が気になること」が
ひとつ大きなハードルになっていることに気がづいたと言います。
そこでume,yamazoeは、障がい、病気、性別や宗教、年齢にとらわれることなく
いろいろな人が、心穏やかに、優しくなれる場所を目指すことにしました。
「本当はどんなときでも、障がいや病気、国籍や年齢関係なく、
いろいろな人が当たり前に楽しめる場所になっていきたい」と梅守氏は言います。
ただ、そういった理想の状態には「宿泊しても迷惑にならないかな?」
「変な目で見られないかな?」という気持ちを少しでも少なくする工夫も、
同時に必要かもしれないと考えるようになったそう。
そこで今回ume,yamazoeでは、宿泊枠の中で「毎月第4日曜」を、
障がいや病気がある方向けの宿泊枠として確保し、
専用プランとして発売することとなりました。
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プランの対象者は、障がいや病気が心配で、旅行に行きづらい方、
またはその家族や大切な方や、食事や移動に関して何らかのケアが必要な方、
またはその家族や大切な方、障がいや病気があることで、
周りの目が気になってしまう方です。
〈ume,yamazoe〉では1日最大3組までの宿泊が可能ですが、
障がいや病気で特別な対応が必要な方向けプランで同じ日に泊まるゲストは、
対応が必要な障がいや病気の方がいるグループのみとなっています。
(※本プラン以外でも障がいや病気がある方の来館は大歓迎)
共用部分は広めのつくりです。
ゲストごとに程度な距離を確保できるため、食事の際も大きな声を出したり、
少し動きがあっても、お互いの音が気になりにくくなっています。
また、グループごとの貸切宿泊も可能。
グループや家族ごとで、一棟貸切の宿泊スペースで自由に過ごすこともできます。
さらに本プランでは、アレルギーや食事制限などへも対応。ミキサー食などの対応も可能で、事前の相談でできる限りの対応をしてくれます。
そのほか、障がいや病気にあわせ、ホテル側でおねしょマット、
オムツや医療備品を捨てるためのゴミ袋、たこ足コンセント、延長コード、
通常よりも多めのタオルなどの手配も対応。
その他詳細や注意事項に関しては、URLも合わせてご確認ください。
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〈ume,yamazoe〉
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