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writer profile
Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。
徳島県徳島市から車を50分ほど走らせたところにある上勝町。
近年は〈上勝町ゼロ・ウェイストセンター〉をはじめ、
まち全体で持続可能な取り組みが盛んに行われています。
その上勝町から、この冬誕生したのが木糸ブランド〈KEETO(キート)〉。
立ち上げたのは、〈合同会社すぎとやま〉です。
上勝町は面積の90%が山林のまち。そのほとんどが杉の人工林です。
この人工林ですが、戦後日本各地で大量に杉や檜の造林が行われて生まれたもの。
定期的な手入れをしないと森の生態系のバランスが崩れ、
洪水や土砂崩れを引き起こす原因になると言われており、
今、社会問題にもなっています。
KEETOは、そんな杉の間伐材から生まれた、自然循環への貢献性が非常に高い木の糸。
特徴は、杉本来の高い抗菌力に加え、糸にすることで軽量・速乾・吸水性が際立ち、
土に還るのも早いのだそう。
太さの種類は、20番手、16番手、10番手、3.3番手の4種類。
1巻が20g、200g、500g、1000gほど種類があります。
用途によってさまざまな使い方ができそうですね。
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そんなKEETOを使ったアイテム第1弾として〈すぎのソックス〉も登場。
軽量な上に肌触りもサラサラで履き心地も快適。
ナチュラルな色合いがおしゃれな足元に仕上げてくれそうです。
もともと伸縮性のない糸のため、靴下には適さないと言われていましたが、
日本の靴下職人の手によってKEETO使用率88%の靴下が誕生しました。
KEETOは人々の暮らしに馴染み、第5の天然繊維として活用されるよう、
企業や団体といったコラボレーション相手を積極的に募集中。
ご興味ある方はこちらまでお問合せを。
また、3月16日(水)から29日(火)(最終日は午後4時終了)まで、
阪急うめだ本店10階〈うめだスーク〉南街区〈セッセクリエーターズアトリエ〉で、
〈木の手芸店〉と題したポップアップに参加。
ブランド初の店頭販売で、イベント限定商品も並ぶそうなので、気になる方はお見逃しなく。
SDGsなどの普及から、循環型社会への機運が高まっている現代。
KEETOのような地域発のサステナブルなプロダクトにも注目していきたいですね。
information
KEETO
Web:公式サイト
*価格はすべて税込です。
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