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writer profile
Haruna Sato
佐藤春菜
さとう・はるな●北海道出身。国内外の旅行ガイドブックを編集する都内出版社での勤務を経て、2017年より夫の仕事で拠点を東北に移し、フリーランスに。編集・執筆・アテンドなどを行なう。暮らしを豊かにしてくれる、旅やものづくりについて勉強の日々です。
岩手県・盛岡市のおみやげ品をリブランディングするプロジェクト
〈MOYANE〉が始まりました!
〈MOYANE(モヤーネ)〉は、
「もりおか やっぱり いいよね」から文字をとった造語。
これまでもいいと思っていたけれど「やっぱり いいよね」
と盛岡の魅力を再発見することを目指すプロジェクトです。
プロジェクトの第1弾では、
盛岡市民に広く親しまれてきた老舗事業者のお菓子を
リブランディングした商品を発売しました。
明治26年創業・盛岡駄菓子の老舗〈関口屋菓子舗〉で長年愛されてきた〈焼酎糖〉は、そのカラフルな商品の魅力が伝わるように、透明かつ、色のグラデーションを表現したパッケージにリニューアル。12個入り1箱540円(税込)。
コロナ禍でおみやげ品の売り上げが低迷するなか、
「新たなパッケージで商品を手に取ってもらい、
地元の人にも、旅行者にも盛岡の魅力を再発見してもおう」と、
ブランド名や商品パッケージは、岩手在住、20代の若手デザイナーが手がけました。
焼酎洋酒と砂糖でできた〈焼酎糖〉は、砂糖・コーヒー・山ぶどう・抹茶・ペパーミント・ブランデー・メロン・ざくろと8種あり、味ごとに色が異なります。
農耕馬に感謝し、毎年6月の第2土曜日、
着飾った数十頭の馬と馬主が、岩手県滝沢市の鬼越蒼前(おにこしそうぜん)神社から、
盛岡市の盛岡八幡宮まで約14キロの道のりを行進する伝統行事〈チャグチャグ馬コ〉。
その馬コをイメージした人気菓子〈馬ッコ本舗みやざわ〉の
〈チャグチャグ馬ッコ子馬のポルカ〉は、形や味はそのままに、パッケージを一新。
「買って、食べた後にも楽しんでもらいたい」と、
馬コが行進するルートマップや馬コの装飾品を紹介する
イラストなどが添えられています。
〈馬ッコ本舗みやざわ〉の〈チャグチャグ馬ッコ子馬のポルカ〉。香ばしいくるみとお米が詰まった最中で、2個入り450円(税込)。「チャグチャグ」とは、馬コが行進するときに鳴る鈴の音のこと。
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なかには、〈MOYANE〉のために形や味を変えた商品もあります。
向かい合う鶴「向い鶴」は、盛岡藩主・南部家の家紋で、
盛岡では誰もが知る、盛岡の象徴のような模様。
「向い鶴」の木型を譲り受け、家紋の形をほどこした
落雁〈双鶴〉を長年つくってきた〈双鶴本舗 丸基屋〉からは、
サイズを小さくし、カラフルにした〈彩双鶴(いろどりそうかく)〉が生まれました。
「落雁を身近に感じてほしい、楽しい気分になってほしい」
という願いが込められています。
〈双鶴本舗 丸基屋〉の〈彩双鶴〉。12個入り1箱756円(税込)。優しい口どけの片栗落雁と香ばしい風味の香煎落雁の2種から成り、コーヒーや紅茶にも合います。パッケージにも〈彩双鶴〉の名にふさわしい、華やかで彩り豊かな2羽の鶴が描かれました。
「向い鶴」の木型。カラフルな落雁の表面ひとつひとつに向かい鶴が形どられます。
このほか、盛岡の珈琲店〈機屋〉の、
〈珈琲屋のスノーボールクッキー〉(7個入り550円)、
〈御菓子司 山善〉の〈ぶどう飴〉(4個入り450円)、
主に餅菓子を手がける〈千秋堂〉の
〈もりおか麩っこラスク・お茶餅味〉(35g入り540円)と、
全6商品が発売中です。
「ぶどう飴」(左上)とは、山葡萄果汁が入ったゼリー、「お茶餅」とは、くるみ醤油を絡めた平たい団子のことで、いずれも岩手で好まれてきた郷土菓子の一種。ラスクのお茶餅味(右下)は、〈MOYANE〉のために開発されました。
〈MOYANE〉の商品は、各事業者の店舗のほか、
盛岡市の〈パルクアベニューカワトク cube-II〉1階〈壱番館〉と、
〈らら・いわて 盛岡店〉で販売。
オンラインショップでも6商品のセットを購入することができます。
「もりおかやっぱりいいよね」。手にすればそう思わせてくれる。
食べたことがあるお菓子も、また味わってみたくなります。
贈り物にもおすすめです。
information
MOYANE
Web:MOYANE
*価格はすべて税込です。
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