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posted:2021.6.30 from:島根県隠岐郡 genre:旅行
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writer profile
Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。
島根半島からフェリーに揺られ北へ約3時間。
ユネスコ世界ジオパークに認定され、豊かな自然に恵まれた地・隠岐諸島。
島流しにあった後鳥羽上皇が晩年を過ごした場所としても知られ、
現在は教育魅力化プロジェクトも活発で、大自然とともに、
地域に根ざした取り組みが注目を集めています。
そんな隠岐諸島の島前にある海士町に2021年7月1日(木)、
日本初のジオホテル〈Entô(エントウ)〉がオープン。
同館のコンセプトは
「隠岐のジオ・スケープ(=地球の風景)と、島で暮らす人々との温かな出会い」。
「隠岐ユネスコ世界ジオパークの泊まれる拠点」として、
都市型のラグジュアリーとは一線を画す「ないものはない」という新しい贅沢、
新しい旅のカタチを提案するホテルとなっています。
北西南東を軸に幅広く構えた建物は、施設コンセプトに
Honest(正直さ、素直さ)&Seamless(隔たりや境目のないこと)を掲げ、
ジオパークの景色が見渡せる大きな窓が特徴のシンプルな客室です。
無刺激のシャンプーや、島根産の竹の歯ブラシ、地域の人に愛されたお茶うけ、
島の土で練られた陶器など、地元の味わいを感じられるアメニティも用意。
気になる食事はというと、夜は岩牡蠣、隠岐牛、白イカ、ホンダワラ、
こじょうゆ味噌など、地元食材を使った季節のコースメニューを楽しめます。
サービスとして、フェリー到着次第、港でチェックインができ、
滞在がより楽しくなる島のオリエンテーションや、
島の観光協会へ旅に関の相談ができたり、「フィールドコンシェルジュ」から
より旅が楽しくなる案内を受けることも可能。
そのほか、ジオパークとしての隠岐を最大限体験するために
必要な情報を予習できる展示室〈Geo Room “Discover〉も併設。
テラスやラウンジでもジオパークにまつわる展示も行われるそうです。
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名前のEntôは、漢字で「遠島」と書き、
文字通り「遥か彼方、遠く離れた島」そして「島流し」を意味するそう。
ロゴタイプはコンセプトである「地球にぽつん」を表現したもので、
「O」は地球、その上の「^(サーカムフレックス)」がEntôの位置する島前。
水平線上に浮かぶ島。その遥か遠くにある様子を表しています。
日本の末端に位置し、コンビニも映画館もない。
前々から「ないものはない」をコンセプトに、その魅力を売りに掲げる隠岐諸島。
ここEntôも、なにもないからこそ人はまっさらな自分に戻れる。
次なる希望に出合い、新しい物語を始められる。
自然の中でまっさらな自分に向き合うなにも「ない」中での豊かさ、
交流する中で見出す「ある」ことから感じる豊かさ、
両方の豊かさに出合える場所です。
そんな、新しい贅沢に出合えるEntôを拠点に、この夏は、
大自然の恩恵を大いに受ける旅を計画してみるのはいかがでしょう?
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*価格はすべて税込です。
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