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posted:2021.4.8 from:広島県尾道市 genre:旅行
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writer profile
Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。
瀬戸内海はしまなみ街道沿い、生口島の瀬戸田町にある
ノスタルジックな商店街〈しおまち商店街〉。
ここに、世界最高峰のリゾートブランド〈アマンリゾーツ〉の
創設者であるエイドリアン・ゼッカが提案する
旅館〈Azumi Setoda〉、銭湯付帯の旅籠〈yubune〉がオープンしました。
エクスクルーシブなリゾートとは一線を画すコンセプトで、
幅広い客層に温かみのあるおもてなしを提供し、
地域全体に賑やかな連携をもたらす旅館として機能することを目指す同館。
京都を拠点とし、日本建築に精通する
六角屋・三浦史朗氏が手がけた〈Azumi Setoda〉は、
この地に約140年佇む邸宅〈旧堀内邸〉を改装した旅館です。
外観や柱、梁はもちろん、石や植物などまで、
従来のものを最大限に活かし、未来へと継承していけるように設計。
モダンでありながら旧堀内邸の佇まいを引き継ぎ、
「まるで邸宅に招かれているような」心遣いを表現しています。
檜の香りのする50~70平米の客室が22室用意され、
それぞれに三浦氏と造園設計集団〈WA-SO design〉による
個別に設計された坪庭つきという贅沢なつくりです。
食事は、魚介類や柑橘類、野菜など、地元の旬な食材や、
瀬戸田が海上交易の要所であったことから、
アジアやペルシャを感じさせるハーブやスパイスを使った、
おまかせコースやアラカルトがいただけます。
旧堀内邸に保管されていた貴重なお皿で出てくるというから楽しみ。
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一方、旅館棟の向かいには、別棟の銭湯付帯の宿泊施設〈yubune〉が。
銭湯とサウナ、湯あがりラウンジ、客室14室が備わっており、
銭湯は宿泊客だけでなく、ビジターも利用が可能。
季節によって、レモン風呂や塩の湯の体験、サウナのサービスもあります。
また、サイクリングツアーやレモン狩り体験、
瀬戸内海の魚釣りツアー、サンセットクルーズ、
お寺での座禅体験、お料理教室などの、地域に根ざしたアクティビティも用意。
〈Azumi Setoda〉の背景には、
旅館の持つ家庭的なおもてなしの心と、その土地に思いを馳せる体験こそが
未来に求められる豊かさであると考えながら、
同時に地域の活力を取り戻すことにも貢献していきたいという想いもあるのだとか。
世界各地でラグジュアリーホテルを手がけてきた
エイドリアン・ゼッカが、瀬戸田という地で表現する現代の旅館。
同館が瀬戸田とどう調和し、未来を紡いでいくのか、とても楽しみです。
瀬戸内近郊に訪れた際は、ぜひ足を運んでみてください。
information
Azumi Setoda
ゲストルーム(最大3名):22室(約50~70平米)
共有部:ダイニング、ブライベートダイニングルーム、庭園、ラウンジ、ギャラリー、あずまや
yubune
ゲストルーム(最大2~4名):14室(約20~30平米)
共有部:男女別浴場およびサウナ、湯あがりラウンジ(yuagari)
※ラウンジスペースは、朝食ラウンジまたは休憩所としてご利用いただけます。
住所:広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田269
TEL:0845-23-7911(代表)
料金:Azumi Setoda:約7万1500円~、yubune:約2万2000円~
(ともにサ別、銭湯入浴・軽い朝食込)
公式サイト:Azumi Setoda、yubune
Instagram:Azumi Setoda、yubune
*価格はすべて税込です。
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