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posted:2020.11.25 from:徳島県那賀町木頭 genre:買い物・お取り寄せ
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writer profile
Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。
人口1000人の村、徳島県那賀町木頭地区(旧・木頭町)。
同村には、“全ての人が笑顔になれる、奇跡の村を創る”というミッションのもと、
過疎化と高齢化が進む小さな限界集落ながら、
大自然はもとより、古くから自生していた「木頭ゆず」のブランド化など、
さまざまな事業が展開されています。
そのうちのひとつとして、2020年4月、日用品はもちろん、
カフェやワーキングスペース、木頭の特産物などを揃えた
〈未来コンビニ〉が誕生しました。
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山深い場所にある木頭地区は、生活必需品が揃う最寄りのコンビニまで、
なんと車で約1時間もかかる場所でした。
〈未来コンビニ〉は、そんな木頭地区の利便性を向上させると同時に、
この場所の未来をつくり上げる地元の子どもたちに希望と刺激をもたらし、
木頭への情熱を養う場として、つくられた施設です。
木頭ゆず塩をまぶした極上のソフトクリームが食べられるイートインスペースや、
過疎地では手に入りにくい雑誌、漫画、小説、アート本などを取りそろえた本棚など、
子ども向けに設計されたさまざまな要素がポイントです。
また、おにぎりやお弁当、日用品などの生活必需品はもちろん、
名産「木頭ゆず」のブランド〈黄金の村〉の商品などのお土産物もそろえ、
木頭のインフォメーションセンターとしても機能。
地域の暮らしを支える一方で、
遠方からの観光客も楽しめる交流の場の役割もはたす、
新しい魅力を届ける場所となっています。
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建物もデザインコンシャスな作りとなっており、
デザインコンセプトは「自然との調和」と「世界一美しいコンビニ」。
全体のクリエイティブディレクションを鵜野澤啓祐氏が、
建築・インテリアデザインを〈コクヨ株式会社〉と〈株式会社GEN〉が担当。
「木頭ゆず」をイメージしたイエローのテーマカラーと
モダンなグレーの色合いが美しいデザインで、
建物の周りには、地面の乾燥や雑草・太陽光の反射・泥はねの防止等のため、
土に還ることのできる樹皮チップが敷き詰められ、
店内の陳列棚はすべて木製で温かみを感じるものとなっています。
山奥の秘境に現れた、イノベーティブな〈未来コンビニ〉。
4月にオープンしたばかりですが、さっそくさまざまな人々の交流が生まれ、
有益な取り組みが生み出されはじめているといいます。
地方創生の新たなかたちとして、今後も目が離せません。
information
未来コンビニ
住所:徳島県那賀郡那賀町木頭北川いも志屋敷11-1
TEL:0884-69-2620
営業時間:7:00~20:00
定休日:木曜日
Instagram:https://www.instagram.com/miraicombini/
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