news
posted:2020.10.13 from:千葉県千葉市 genre:アート・デザイン・建築
〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。
writer profile
Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。
現在森美術館で開催中の
『STARS展:現代美術のスターたち―日本から世界へ』で
6人のスターのうちのひとりに選ばれ、
日本が誇る世界的現代美術作家と評される宮島達男。
そんな宮島の首都圏の美術館では12年ぶりとなる大規模個展
『宮島達男 クロニクル 1995-2020』が千葉市美術館で始まっています。
LED(発光ダイオード)のデジタル・カウンターをさまざまに用い、
生と死の循環を表現した宮島の象徴的な作品たち。
それらは「それは変化し続ける」「それはあらゆるものと関係を結ぶ」
「それは永遠に続く」という3つのコンセプトを基に、
1980年代より30か国250か所以上の場所で発表されています。
特に同館所蔵作品の〈地の天〉をはじめ、パフォーマンスの再開、
世界各国の参加者との協業で生まれる〈時の蘇生・柿の木プロジェクト〉など、
宮島にとって転機となったプロジェクトが多く生み出されたのが1995年。
本展ではそんな1995年を起点とし、時間と空間に深く関わる作品表現の本質に、
「クロニクル(年代記)」というテーマから迫ります。
LED作品、パフォーマンス映像、プロジェクトを軸に、四半世紀にも渡り、
複層的な広がりを見せるその潮流を知ることができるでしょう。
2000年代に入り、宮島氏が提唱している言葉「Art in You(アートインユー)」。
日本語訳は「アートはあなたの中にある」。
これは、生きることの意味、そして平和と共生の意義を、
他者との開かれた対話を通して問い続けてきた芸術思想です。
その言葉に導かれるように、ぜひ宮島氏の作品から、
社会と自分をつなぐアートな思想を見出してみてはいかがでしょう。
Page 2
期間中には、より作品への理解を深められる、
トークイベントや講座も開催されます。以下、ぜひチェックしてみてください。
担当学芸員によるギャラリートーク
日時:2020年10月14日(水)14:00〜
講師:森啓輔(千葉市美術館学芸員)
参加費:無料(要展覧会チケット)
アーティストトーク「脳科学とアートの出会い」
日時:2020年11月3日(火)14:00〜(13:30開場予定)
講師:宮島達男、中野信子(脳科学者)
定員:先着80名(当日12:00より1階さや堂ホールにて整理券配布)
参加費:無料(要展覧会チケット)
市民美術講座「宮島達男の作品が映し出す生/死」
日時:2020年11月21日(土)14:00〜(13:30開場予定)
講師:森啓輔(当館学芸員)
定員:先着80名
参加費:無料
information
千葉市美術館拡張リニューアルオープン・開館25周年記念
宮島達男 クロニクル 1995-2020
会期:開催中〜2020年12月13日(日)
会場:千葉市美術館
住所:千葉市中央区中央3-10-8
開館時間:10:00〜18:00(金土〜20:00) ※入場受付は閉館の30分前まで
休室日:11月2日(月)、12月7日(月)
休館日:10月19日(月)、11月16日(月)
料金:一般 1200円、大学生 700円、小・中・高校生無料
TEL:043-221-2311
Feature 特集記事&おすすめ記事