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posted:2020.7.23 from:群馬県桐生市 genre:ものづくり
〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
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writer profile
Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。
なかなか収まる気配を見せない新型コロナウイルス感染症。
この情勢のなかで、最も過酷な現場で闘っていると言っても
過言ではないのが、医療従事者のみなさん。
日夜感染者の方の治療に尽力されていらっしゃることかと思います。
医療崩壊のニュースも囁かれる日々、
多かれ少なかれ、そのような最前線で働いている方々の
力になりたいと思っている方も少なくないのではないでしょうか。
群馬県桐生市にある縫製会社〈フクル〉は、
自社の製販一体のシステムを利用し、オリジナル医療ガウンを開発、
その医療ガウンを用いた寄付プロジェクトを行っています。
このプロジェクトは医療機関の方が直接購入できるのはもちろん、
医療関係者以外が購入し、フクルから購入者が住んでいる自治体へガウンを寄付できたり、
購入者が医療機関を指定し、フクルから直接提供することが可能です。
ガウンは3タイプ展開しており、
使い捨て・医療用ガウン(10着セット)8,800円(税込・物流送料込)に
使い捨て・医療用ガウン(3着セット)3,300円(税抜・物流送料込)、
そして、洗濯で何回も使えるウォッシャブル・撥水ガウン3,300円(税抜・物流送料込)。
購入前に1枚無料で医療用ガウンを無料提供し、使い心地を確かめることもできます。
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プロジェクトも終盤に差し掛かっている現在、代表の木島広さんにお話をうかがいました。
現在フクルの医療ガウンは、地元の桐生市をはじめ、
東京、大阪、兵庫、福岡と全国各地に展開されているとのこと。
「特に整形外科・内科・歯科では確実に飛沫が飛ぶのが懸念点。
一番感染リスクが高いのは歯科医たちですが、個人クリニックが多く、
医療用ガウンの購入先を知らないのが現状です。
現在感染領域は、医療機関だけでなく、より広範囲に拡大しています。
保育園、幼稚園、介護施設等でも、たとえば嘔吐や排泄物の処理など、
無防備な防備での対応に難色を示しているのは確か。
なので今後も、医療用ガウンの利用は増加するという印象です」
「フクルはそのような施設にも医療用ガウンを提供しており、
今までに感謝状、お電話、メールなどをいただきました。
購入者の方には、弊社から感謝状をお届けする予定です。
桐生市医師会の会長さんからは
『第二波の医療体制の再構築に向けてさまざまなものが不足しているなか、
医療用ガウンを市民の皆様から支援いただけることは本当にありがたい』
とおっしゃっていただきました」
と、医療用ガウンを届けることで、
安堵していただく場面も多々あったとのこと。
「プロジェクトに共感し、手を差し伸べてくださる方もいらっしゃいました。
まだまだ医療物資がいきわたるのに時間がかかるので、
本プロジェクトを通じて少しでもお役に立ちたいです。
また、今回の事態を踏まえ、縫製を生業としている者として、
どう社会貢献するかということを考えさせられました。
その上で以前より一層、無駄なものはつくらない、
マスカスタマイゼーション的な事業を展開したいと思いました。
そして、それに携わっていただける方を今後も増やしていきたいと思っています」
今こそ社会のために何か動きたいと思っている方、
ぜひフクルの医療用ガウンを購入してみてはいかがでしょうか?
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医療用ガウン寄付プロジェクト「思いやりのリレー」
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