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必要なものを、必要な分だけ
仙台〈量り売りマルシェ〉
こだわりの食材が自宅に届く
“おまかせ便”がスタート!

コロカルニュース

posted:2020.5.15   from:宮城県仙台市  genre:食・グルメ / 買い物・お取り寄せ

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。

writer profile

Haruna Sato

佐藤春菜

さとう・はるな●北海道出身。国内外の旅行ガイドブックを編集する都内出版社での勤務を経て、2017年より夫の仕事で拠点を東北に移し、フリーランスに。編集・執筆・アテンドなどを行なう。暮らしを豊かにしてくれる、旅やものづくりについて勉強の日々です。

〈量り売りマルシェおまかせ便〉の一例。ゴミが出ないよう、遠方以外は箱ではなく繰り返し使える布製バッグで届けられます。

テーマは「食品ロスをなくす」

2019年6月に仙台で始まった〈量り売りマルシェ〉は、
必要以上に購入されることで発生する「食品ロスを減らしたい」、
開封後すぐに捨てられ、ゴミになってしまう
「プラスチック容器を減らしたい」という思いから企画されたイベント。

月1回の開催で、思いに賛同した質の高いつくり手が販売する食材を、
おいしい状態で必要な分だけ購入できることから人気となり、
マイ容器やマイバックを持参してお買い物に出かけるスタイルが浸透してきていました。
(昨年取材した〈量り売りマルシェ〉の記事はこちら

〈量り売りマルシェ〉の出店者であり主催者でもある〈アトリエ・ドゥ・ジャンボンメゾン〉のハム。イベントでは希望する量だけスライスして販売してくれます。

〈量り売りマルシェ〉の出店者であり主催者でもある〈アトリエ・ドゥ・ジャンボンメゾン〉のハム。イベントでは希望する量だけスライスして販売してくれます。

パンやパスタのようにいつも食卓にあってほしい定番の食材と、
毎月変わる旬の食材に出会うのが楽しみでもあるこのイベントも、
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、休止に。

そこで始まったのが、〈量り売りマルシェおまかせ便〉。
「こんなときだからこそ、おいしくて体が喜ぶ食材をお客さまに届けたい」と、
これまでイベントに出店してきたつくり手の食材が自宅に届くようになりました!

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つくり手からの手紙とレシピが同封

食材を、もっともおいしい旬の状態で届けることも大切にしている
〈量り売りマルシェ〉の開催日は、
太陽の動きに合わせて季節を表す二十四節気のいずれかの日。
“おまかせ便”も、毎月2回、二十四節気に合わせて発送されます。

第1回・第2回の“おまかせ便”に詰められたのは、
イベントでも人気の5つの食材。
どれも宮城県のつくり手で、素材や製法にこだわった商品ばかりです。

上は左から国産小麦と白神こだま酵母を使用した〈ecru〉のベーグル 、無添加・手づくりにこだわる創作ジャムの専門店〈salz〉の3種のベリージャム、江戸時代から続く味噌醤油の醸造元〈鎌田醤油店〉の味噌、仙台市内に工房を構えるパスタ職人〈Pasta Possibilita〉の無添加生パスタ。下はすべて〈アトリエ・ドゥ・ジャンボンメゾン〉の切り立てハム。

上は左から国産小麦と白神こだま酵母を使用した〈ecru〉のベーグル 、無添加・手づくりにこだわる創作ジャムの専門店〈salz〉の3種のベリージャム、江戸時代から続く味噌醤油の醸造元〈鎌田醤油店〉の味噌、仙台市内に工房を構えるパスタ職人〈Pasta Possibilita〉の無添加生パスタ。下はすべて〈アトリエ・ドゥ・ジャンボンメゾン〉の切り立てハム。

今後発送の“おまかせ便”には、
実際のイベントのように旬の食材がとり入れられたり、
時季に合わせたテーマが設けられたりと、
自宅にいながら季節を楽しめるものになりそう。
二十四節気の「立夏」に当たる5月5日、
「小満」に当たる5月20日に続き、
6月は5日(芒種)、21日(夏至)に発送の予定です。
内容や予約受付は〈量り売りマルシェ〉のインスタグラムで告知されるので、
チェックしてみてくださいね! 

“おまかせ便”ならではの楽しみは、
〈量り売りマルシェ〉の出店者メンバーが
リレー形式で執筆する『量り売り通信』というお手紙と、
〈量り売りマルシェ〉の会場となっている〈紫山ごはん会 分室〉で
料理教室を主宰するフードクリエイター佐藤千夏さんが提案するレシピが
同封されて届くこと。

食材と一緒に届く『量り売りマルシェ通信』。主催者やつくり手の思いが詰まっています。

食材と一緒に届く『量り売りマルシェ通信』。主催者やつくり手の思いが詰まっています。

レシピは通信の裏にあり、第1回目では、
〈ecru〉のベーグルをよりおいしく食べる調理方法や、
一緒に届く〈アトリエ・ドゥ・ジャンボンメゾン〉のハムや〈salz〉のジャムとの
おすすめの合わせ方が紹介されました。
手軽なレシピであることもうれしいポイントで、
少しの工夫でおまかせ便の食材を、
より特別なものとして自宅で楽しめるアイデアを教えてくれます。

イベントでは出店者と対面でおしゃべりをしたり、
直接おすすめの食べ方を教えてもらえる魅力もありますが、
文字を通じて出展者の思いにじっくりふれることができるのは、
“おまかせ便”だからこその魅力です。

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梱包は必要最低限

イベントのように容器を持参してもらうことは“おまかせ便”では叶いませんが、
「必要なものを、必要な分だけ」という根底にある思いは変わりません。

食材が余っているから届けるのではなく、
予約に応じて新鮮な選りすぐりの食材を用意するスタンスで、
過剰な梱包材を使わず、
遠方以外は繰り返し使える布製のマルシェバックに詰めて届けられます。

マルシェバッグには不要になった布の端切れでつくられた飾りがついており、「I’m not plastic!」「Enjoy a no waste life!」「For the beautiful future!」などのメッセージが。

マルシェバッグには不要になった布の端切れでつくられた飾りがついており、「I’m not plastic!」「Enjoy a no waste life!」「For the beautiful future!」などのメッセージが。

楽しみながら、環境のことを考えるきっかけになってほしいと考える〈量り売りマルシェ〉。

「少しでもおうちでの食と暮らしが豊かになるように」という願いが詰まった“おまかせ便”は、
今まで〈量り売りマルシェ〉に来ていた人にもより深く、
これまで〈量り売りマルシェ〉を知らなかった広く全国の人へ、
活動の思いを届けるきっかけにもなっているようです。

宮城県を中心に製法や素材にこだわってつくられる食材を通じて、
おうち時間を豊かに、そして未来の環境や暮らしを考えるきっかけにしてみませんか?
予約はこちらから。

information

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量り売りマルシェおまかせ便

Instagram:量り売りマルシェ

予約購入:PLABOの空想トラベル

発送日:月2回、二十四節気を予定(変更の可能性あり)。

※2020年は5月20日(小満)、6月5日(芒種)、6月21日(夏至)、7月7日(小暑)、7月22日(大暑)、8月7日(立秋)、8月23日(処暑)、9月7日(白露)、9月22日(秋分)、10月8日(寒露)、10月23日(霜降)、11月7日(立冬)、11月22日(小雪)、12月7日(大雪)、12月21日(冬至)

※予約は発送日の約2週間前を予定。インスタグラムで告知されます。

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