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posted:2019.12.20 from:京都府京都市 genre:買い物・お取り寄せ
〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
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writer profile
Yu Miyakoshi
宮越裕生
みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。
本を選ぶとき、おそらく私たちはタイトルや装丁、
作家、帯の言葉などを見て決めています。
ところがいま、京都の〈恵文社一乗寺店〉にて“匂いで選ぶ”ブックフェア
〈読香文庫(どっこうぶんこ)〉が開催されており、話題を集めているようなのです。
そこに並んでいるのは、香りがつけられた真っ白な本、5冊。
そしてシルエットだけの香水。
お客さんは、本を購入して初めてタイトルを知ることができます。
香りだけで本を選ぶなんて難しくない? と思いますが、お客さんの反響は上々だそう。
フェアは2019年12月1日に始まり、開始後1週間で月間販売目標の70%を達成。
お客さんからは「普段香水をつけないが、本との出会い方としておもしろい」
「良い匂い。香水にも興味を持った」などといった感想が寄せられています。
企画したのは、デザイナーや香水専門店、本屋、編集者、大工、
同店のスタッフが参加するクリエイティブチーム〈混ぜるな危険〉。
香水は京都・東山にある香水専門店〈LE SILLAGE〉の店主が選びました。
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文字や視覚情報を頼りに本を選んできた身には、何ともとらえどころのない本企画。
でも、本と香りはなんとなく選ばれたわけではありません。
まずはじめに、〈混ぜるな危険〉のメンバーである
恵文社書店スタッフが、小説など5冊を選書。
その後、LE SILLAGEの店主が作品を深く読み解き、
浮かび上がったキャラクターや印象的なシーンなどの
イメージをもとに香水を選びました。
選ばれた香りは購入した本にもついており、読んでいる間も香るそう。
購入した方からは「読書中も本から香りがして、
より作品に入り込むことができた」という感想も寄せられています。
一体どんな本と香水が選ばれているのか、気になりますね。
会場となる恵文社一乗寺店は、
一乗寺のまちを変えたとまでいわれている本屋さん。
個人経営の小さな本屋さんでありながら、
目利きの店員さんが選んだ本や雑貨、
イベントなどがお客さんの心をつかみ、人気を集めてきました。
これまでにも、さまざまな切り口で本を紹介してきた同店ですが、
まさか香りから本を紹介するとは。
本フェアは2019年12月30日までの予定だったところ、
好評につき、延長予定とのこと。
最新情報は恵文社 一乗寺店の公式サイトにてご確認ください。
information
読香文庫
期間:2019年12月1日〜12月30日(延長予定)
時間:10:00〜21:00 ※12月30日、31日および1月2日、3日は19時まで
休業日: 元日
会場: 恵文社一乗寺店
住所: 京都市左京区一乗寺払殿町10
アクセス: 叡山電鉄「一乗寺」駅 徒歩3分
電話:075-711-5919
企画:混ぜるな危険
協力: 恵文社 一乗寺店、LE SILLAGE
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