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posted:2019.8.21 from:宮城県 genre:アート・デザイン・建築
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writer profile
Kanae Yamada
山田佳苗
やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。
credit
写真:NAKANO Yukihide
宮城県の牡鹿(おしか)半島と石巻市街地を主な舞台とした、
アート・音楽・食を楽しむお祭り〈Reborn-Art Festival 2019〉が
8月3日(土)から9月29日(日)の期間に開催されます。
第2回目となる今回は『いのちのてざわり』をテーマに、
網地島を含む7つのエリアで7組のキュレーターが
作家たちとさまざまに想いを馳せながら作品を発表。
前回よりさらにパワーアップし、盛りだくさんの内容となっています。
以下、各エリアの特徴を簡単にご紹介。
電車、車、人々が行き交う〈Reborn-Art Festival 2019〉の
旅の拠点・石巻駅前エリアには、「海へのアート=リチュアル」をエリアテーマに
思想家・中沢新一さんがキュレーションしたアーティストによる作品が登場。
かつて南の海域にあった巨大な大陸・スンダランドを題材にした
インスタレーション『海に開く』は、中沢新一さん、
アーティストのザイ・クーニン、写真家の大崎映晋さん、
山内光枝さんらが手がけたもの。石巻市有形文化財に指定された
旧観慶丸商店には、大量のお茶碗を用いた
ザイ・クーニンのインスタレーション『茶碗の底の千の眼』が。
「街のマンガロードとアートロード」をエリアテーマに、
アーティストの有馬かおるさんが選抜したアーティストの
作品が並ぶのは市街地エリア。
アーティストの是恒さくらさんによる、石巻と和歌山の
捕鯨の記憶を結んだ刺繍作品『再編「ありふれたくじら:牡鹿半島~太地浦」』や、
有馬かおるさんの作品『世界はやさしい、だからずっと片思いをしている』など、
そのほか多数の作品が展示されます。
カキの養殖が盛んな漁村・桃浦エリアは、
音楽家の小林武史さんがキュレーションを担当し
「リビングスペース」をエリアコンセプトに、
アーティストの草間彌生さんによる水玉模様の彫刻『新たなる空間への道標』や、
アートディレクターの増田セバスチャンさんの
穴の劇場『ぽっかりあいた穴の秘密』などの作品が。
旧荻浜小学校では、オーバーナイトイベント『夜側のできごと』の開催も予定されています。
アーティストの名和晃平さんがキュレーターを務める荻浜エリアでは、
「プライマル エナジー -- 原始の力」をエリアテーマに、
名和晃平さんが手がけた時刻によって表情を変える
“迷い鹿”『White Deer (Oshika)』、アーティストの村瀬恭子さんの
洞内に海を現すインスタレーション『かなたのうみ』などの作品がラインナップ。
ここにあるレストラン〈Reborn-Art DINING〉では、
ゲストシェフを迎えたスペシャルメニューも期間限定で展開されるそう。
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牡鹿半島の真ん中あたりに位置する小積エリアには、
クリエイターの豊嶋秀樹さん監修のもと、
「鹿に導かれ、私たちを見るとき」をエリアテーマに
写真家の在本彌生さん、食猟師・小野寺望さんらによる
写真プロジェクトや写真家の志賀理江子さんのインスタレーション作品を展示。
山伏の坂本大三郎さんとダンサーの大久保裕子さんによる
新作パフォーマンス作品の公演も
9月15日(日)・16日(月・祝)に開催が予定されています。
アーティストの島袋道浩さん監修のもと、
「目をこらす 耳をすます」をエリアテーマに作品が集うのは、
市街地から車で1時間ほどのところにある牡鹿半島南端部の鮎川エリア。
島袋道浩さんや音楽家の青葉市子さんによる
インスタレーション作品や写真家・野口里佳さんの写真展などが開催。
会場を自転車で巡るサイクリングツアーはこちらのエリアが
会場となっているので、気になる方は要チェックを。
網地島エリアでは、ワタリウム美術館よりキュレーターの
和多利恵津子さん、和多利浩一さんを迎え、「ネクスト・ユートピア」をエリアテーマに
俳優の浅野忠信さんのドローイングやバリー・マッギーさんの壁画、
真鍋大度さんが神谷之康研究所とコラボした
オーディオビジュアルインスタレーション『dissonant imaaaginary』などが登場。
そのほか、宮沢賢治さんの諸作をベースに中沢新一さんが脚本を書き下ろし、
小林武史さんがオペラに仕上げた舞台『四次元の賢治 -完結編-』の公演や、
フードディレクターのジェローム・ワーグさんと原川慎⼀郎さんによる
参加型体験イベント〈石巻フードアドベンチャー〉も開催されます。
ギュギュッとコンテンツが詰まっているので、参加される方は
できるだけ気になる作品やイベントに目星を付けておくのがおすすめ。
熱中症に気をつけつつ、自然とアートが融合した
石巻・牡鹿半島をめいっぱい堪能してみてはいかがでしょう。
information
Reborn-Art Festival 2019
リボーンアート・フェスティバル ニーゼロイチキュウ
日程:2019年8月3日(土)~9月29日(日)※網地島エリアは8月20日(火)より開催
会場:牡鹿半島、網地島、石巻市街地、松島湾
(宮城県石巻市、塩竈市、東松島市、松島町、女川町)
主催:Reborn-Art Festival 実行委員会、一般社団法人APバンク
共催:宮城県、石巻市、塩竈市、東松島市、松島町、女川町、株式会社河北新報社、東日本旅客鉄道株式会社 仙台支社、ヤフー株式会社、平成30年度文化庁 国際文化芸術発信拠点形成事業
お問い合わせ:Reborn-Art Festival運営事務局 E-mail:info@reborn-art-fes.jp
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