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posted:2019.6.24 from:長崎県島原市 genre:食・グルメ
〈 コロカルニュース&この企画は… 〉
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writer profile
Saki Ikuta
生田早紀
いくた・さき●インディペンデントな広告会社『ココホレジャパン』の新米アシスタント。生まれも育ちもド田舎の27歳。やばい芋ねえちゃんとして青春時代を過ごす。その野暮さは現在も健在! さりげなく韻を踏むことが生業です。
ピーっ、プーっと響くラッパの音といえば、
どこか昔懐かしいイメージのあるおとうふの移動販売。
そんな「おとうふの移動販売」のイメージからはかけ離れ、
ひときわ異彩を放っているおとうふ屋さん〈ゴチソイ〉はご存知でしょうか。
〈ゴチソイ〉は素朴な印象のあるおとうふをオシャレにブランディングし、
長崎県内を中心に新しい感性で人気を集めています。
おとうふのほか〈マル・デ・生チョコ〉などのスイーツや、
〈畑のからあげ〉などのおそうざいも販売。
アイデアあふれる全26種もの商品は、どれも試してみたくなるものばかりです。
おとうふで人気なのは、瓶入りの〈リッチなおとうふ〉。
厳選した国産の大豆をブレンドしており、
口に入れるとなめらかでとろけるような食感に驚きます。
おとうふの中で約85%もの割合を占める水には、
雲仙普賢岳の麓にある島原の湧き水を採用。
軟水を使っているからこそ、このおいしさを実現できたのです。
おとうふを買うならぜひ一緒にオススメしたいのが〈おとうふのたれ〉。
〈ゴチソイ〉と佐賀県の〈丸秀醤油〉が、
1年にもおよぶ試作を繰り返してやっと完成させた逸品です。
長崎名産の「あごだし」と「椿油」を隠し味に加えたまろやかな味わいで、
リピーターの多い人気商品となっています。
〈ゴチソイ〉が手がける商品の約9割は自社製造で、
すべて手作業でていねいに仕上げています。
おとうふ、スイーツ、おそうざい、そのどれもが卵や乳製品、小麦粉を使わずにつくられているそうです。
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「大豆でつくるごちそう」をテーマにしている〈ゴチソイ〉は、
長崎県島原市の会社〈島原食品〉が手がけるプロジェクト。
豆腐マイスターの資格を持つメンバーを中心に、
付加価値のある大豆加工製品づくりに取り組んでいます。
そもそも〈ゴチソイ〉がはじまった背景には、
「豆腐の安売り」「大豆加工製品の食卓出現率の減少」という問題がありました。
つくり手が思いをこめていいものをつくってもなかなか消費者に伝わらない、
そんな状況を変えられたらと始まったプロジェクトなのです。
「おとうふは白くて四角いものでなくてもいい」
「木綿か絹かの基準だけでなく、好みの風味や食感でおとうふを選んでもいい」
「おとうふだって、日常食の域を超えて嗜好品になることができる」
新たな尺度を根づかせることが、
おとうふ、ひいては大豆加工製品の価値の向上につながると考えています。
そして〈ゴチソイ〉が実店舗での販売や卸売りはせず、
移動販売とイベント出店のみにこだわるのは、お客様に直接商品のおいしさを伝えたいから。
長崎県内の島原市、諫早市、長崎市、大村市などを中心に訪問しています。
大豆加工製品だけでなく、結果として長崎に住むことの価値をも上げている。
そんな移動販売のおとうふ屋さんが、島原にはあります。
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