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posted:2019.1.5 from:東京都世田谷区 genre:食・グルメ
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writer profile
Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
東京・三軒茶屋にある、ハンドドリップ日本茶専門店〈東京茶寮〉が、
オープン2周年を迎えました。
2周年記念メニューとして登場したのは、希少な“手もみ茶”!
飲み終わった茶葉は、ポン酢でいただくのだそう!
商品や内装に現代的なエッセンスをプラスして、
日本茶の新たな表現の可能性を模索する東京茶寮。
そこで今回、現在、国内でただ一人だけ残る手もみ茶の永世名人
「住田恵朗(すみだよしろう)」さんを招き、
スタッフ全員で「手もみ茶」づくりを行ったのだそう。
住田さんは、手もみ茶を60年以上作り続けて来られ、
いまなお現役の手もみ茶トップランナー。
手もみ茶は、全行程で約5〜6時間もかかる上に、
出来上がりは数百グラムにしか満たないという大変手間のかかるお茶。
手もみ茶は、江戸中期に蒸し製煎茶法を考案した永谷宗円のときから始まる、
煎茶の歴史のまさに原点ともいえるお茶です。
お茶は乾燥させたものをお湯で戻す飲み物なので「再現性」が大事。
フレッシュな生葉が持っている成分を、
いかに損なわずに乾燥状態の茶葉に閉じ込め、
湯が注がれたときにもとの状態に近いところまで復元するか。
あるいは持っていた成分が湯の中にいかに多く抽出されるか。
ここが肝心。
手もみ茶の場合、この茶葉の再現性に美学があるんです。
お湯を注げば大きく茶葉が広がり、ヒラリと一枚の葉に戻ります。
まるで、たったいま、そこで摘み取ったかのようです。
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〈東京茶寮〉では、今回作ったこの手もみ茶を、2周年記念メニューとして提供します。
煎茶2種飲み比べ(うち1種が手もみ茶)+お茶菓子で、1,650円(税込)。
手もみ茶は2煎、茶葉をポン酢で召し上がれます。
ほかに、煎茶1種+お茶菓子で1,150円(税込)のメニューも。
ペットボトルのお茶に慣れ親しんでいるいま、
手もみ茶を飲めば「お茶って茶葉からできていたのか」という
温故知新の体験ができるかも……! ご予約は〈東京茶寮〉予約ページでどうぞ。
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