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posted:2018.11.2 from:秋田県秋田市 genre:暮らしと移住 / 食・グルメ
PR 秋田県
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コロカル編集部
扉を開けると香ばしいコーヒーの香りにつつまれる。
いかにもおしゃれなカフェといった趣の〈08 COFFEE〉。
きっとセンスの良い素敵な女性がオーナーなんだろう、
と勝手に思い描いていた矢先、目の前に現れたのは……。
秋田県の県庁所在地、秋田市。
メイン通りから一本入った、
落ち着いた通り沿いにある小さなビルの2階に佇む〈08 COFFEE〉。
白を基調とした瀟洒な店内に、まるで現代アートのように佇むヴィンテージ家具。
さりげなく飾られた小物たち。
コーヒーを飲むために考えられた静寂につつまれた空間には、
ゆったりと心地よい時間が流れる。
本を読んだり、静かに談笑したり、
お客さんそれぞれが思い思いに楽しんでいるのは、オーナーこだわりのコーヒーだ。
五城目町出身のオーナー、児玉和也(こだまかずや)さんは元ラガーマン。
大学進学のため上京し、学生時代はラグビーに没頭した。
「社会人になってからもクラブチームでラグビーを続けていました。
地元でラグビー人生を終えたい、という気持ちが強く、
その当時はまだできたばかりの『秋田ノーザンブレッツ』に所属し、
サラリーマンとして働きながら3年間選手として活動しました」。
ラガーマンとして思い切り汗を流す一方で、
生まれ育った秋田でいつかは飲食店を開業したいという思いがあった。
そして引退後に児玉さんが選んだセカンドキャリアは「コーヒー専門店」だった。
「ラグビーを引退した後、飲食業界のことを学ぶために
仙台のレストランで調理の修業をしました。
その後、カフェに勤めたのですが、その時に担当したコーヒーにハマってしまって。
もっと深く知りたいと思い、コーヒー専門店に転職しました」
その奥深さを知れば知るほどコーヒーに魅了された児玉さんは、
2011年、コーヒーを主役にしたお店を地元秋田でオープンした。
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「オープンには勇気がいりましたよね。家族もいましたし、
中途半端なことはできない。逆にそれがよかったのかもしれません。
店の内装も設計士と妻と私と3人で、型にはまらず、ジャンルにとらわれない
自分たちらしいお店を作ろうと。お店ではスイーツも提供していますが、
あくまでもコーヒーをより美味しくするために考えたスイーツです。
お気づきかもしれませんが、店名の「08」は、
私がラグビーで背負っていた背番号「ナンバーエイト」にちなんで付けました」
コーヒーの焙煎は、独学で腕を磨いた。
定番のブレンドは浅煎り、深煎りなど、6種類。コーヒーは毎日自ら焙煎する。
「コーヒーはお米と同じように、新しいものと古いもので味が異なります。
畑や焙煎の仕方でも味が変わります。そこが難しくもあり、楽しいところですね」。
この仕事は、人生で幸せになるための道を選んだ結果。
それが地元の秋田で実現できたことは嬉しいと語る。
自分の“覚悟”さえあれば、児玉さんのように起業することも夢ではない。
秋田は昔から長く続いているカフェも多く、
コーヒーを飲む習慣が根付いている土地なんです、と児玉さん。
児玉さんのお店には県外からのお客さんも訪れるが、
圧倒的に地元のリピーターが多い。
「仕事の後、いつもの場所で一杯のコーヒーを飲んでホッとする。
短い時間でも良いから、自分のために時間を贅沢に使ってもらいたいですね。
そんなことができるのも、秋田という場所だからだと思います」
例えば、東京のカフェ。
常に混んでいてざわざわしているというイメージも強いのではないだろうか。
一方、〈08 COFFEE〉は、静かでゆったりと時間が流れる。
コーヒーさえあれば、それで十分に幸せ。そんな風に思わせてくれる空間だ。
創業や中小企業のための補助金制度、相談窓口も充実している秋田は、
はじめての起業へのサポートが手厚い。
児玉さんと同世代の秋田出身者にも、Uターンを希望する人が多くいるという。
だが、帰ったら何をしていいかわからないではUターンはうまくいかない。
自分にとって何が大切か、目的や努力が必要と児玉さんは厳しく語る。
「秋田は田舎だから起業するのが簡単、というわけではありません。
都会と違って人口が少ないですし、経済的にも潤っているとは言い切れません。
なんとなく田舎でおしゃれなカフェをやってみたいというだけでは、
上手くいかないでしょう。それは東京でも大阪でもどこでも同じことかもしれません。
違うとしたら、一人ひとりのお客さんとしっかり向き合って仕事することができ、
その中から何かかえってくるものがあるところでしょうか」
〈08 COFFEE〉には、「ここで働けるなら秋田に帰ろう」と
東京からUターンして働いているスタッフもいる。
何よりも好きなことを仕事にし、人生を楽しんでいる児玉さんがいる。
「お店を長く続けて、秋田といえば〈08 COFFEE〉。
帰省した時にあのお店には行きたい、そんなふうになれたらいいですよね」
と児玉さん。
彼の思いとともに、〈08 COFFEE〉から、秋田の魅力が紡がれていく。
information
08 COFFEE
住所:秋田県秋田市山王新町13-21三栄ビル2F
TEL:018-893-3330
営業時間:10:00~20:00 土日祝日8:00~18:00
定休日:水曜日
駐車場店舗1F(5台まで)
そして、「自分らしく働きたい」「本当にやりたいことを見つけたい」
そんなことをお考えのみなさま、「地域おこし協力隊」という選択肢はいかがですか?
information
秋田県地域おこし協力隊募集・マッチングイベント
開催日時:2018年11月8日(木)18:00~21:00(受付開始17:30)
営業時間:移住・交流情報ガーデン
住所:東京都中央区京橋1-1-6 越前谷ビル1F
定員:30名
参加費:無料
主催:秋田県
詳細・申込みはこちら “秋田暮らし”はじめの一歩
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