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posted:2018.5.21 from:長野県松本市 genre:ものづくり / アート・デザイン・建築
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writer profile
Yu Miyakoshi
宮越裕生
みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。
爽やかな空気に包まれる5月。
長野県松本市は工芸月間〈工芸の五月〉を迎え、つくり手たちとクラフトファンでにぎわいます。
この期間は〈クラフトフェアまつもと〉をはじめ、展示会が目白押し。
今日はそのなかから、10cm、ミナ ペルホネン、工芸青花、森岡書店、
さる山、gallery yamahon、Roundabout/OUTBOUNDが参加するイベント
〈六九(ろっく)クラフトストリート〉をご紹介します。
六九クラフトストリートは、戦前からの古い建物が残る六九通りで
2012年に始まったイベント。作家が中心となるクラフトフェアに対し、
ギャラリーという選者の眼を通して工芸を紹介するのだとか。
今年は7つの眼が「日用美品」をテーマに作品を揃えます。
松本駅から歩いていくと、六九通りへ入ってまず出会うのが
木工作家・三谷龍二さんのお店〈10cm〉。
もとはたばこ屋さんだった建物を改装したというこちらのお店。
なんとも素敵な雰囲気ですね!
三谷さんは〈クラフトフェアまつもと〉や〈瀬戸内生活工芸祭〉の
運営に発足時から参加されている方でもあります。
ここは、クラフト好きなら一度は訪れたい聖地といったところでしょうか。
六九クラフトストリートの舞台となる六九通りは、かつてハイカラな商店街として親しまれた場所。
開発が進むにつれ、にぎわいは駅前へと移っていきましたが、
そのおかげで開発の波を逃れ、新しいまちにはない陰影と奥行きが残されたといいます。
そんな六九通りに10cmがオープンしたのは2011年のこと。
すると、新たな層のお客さんが訪れるようになり、
2013年にはデザイナーの皆川明さんのブランド
〈ミナ ペルホネン 松本店〉もオープンしました。
こちらも何とも雰囲気がある、素敵な佇まいのお店です。
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さて、今年の六九クラフトストリートではどんな催しが行われるのでしょうか?
10cmでは、三谷さんの新刊『すぐそばの工芸』(講談社)
の出版に合わせ、出版記念展を開催するそう。
同書に登場する秋野ちひろさん、岩田圭介さん、内田鋼一さん、金森正起さん、
寒川義雄さん、辻和美さん、冨永淳さん、ハタノワタルさん、ピーターアイビーさん、
三谷龍二さん、村上躍さん、矢野義憲さん、山本亮平さんの作品を展示します。
ミナ ペルホネンでは、松本店とはすむかいの〈mm(ミリメートル)〉にて
楽しいアイテムをお祭りのように用意するとのこと。
他のスペースでも、目利きの皆さんが
腕によりをかけてセレクトした作品を紹介します。
また、5月25日(金)はギャラリストや作家たちがトークリレーを開催。
『工芸青花』編集長の菅野康晴さんが聞き手となり、
三谷さんやミナ ペルホネンの皆川明さん、森岡書店・店主の森岡督行さん、
ギャラリーやまほん・店主の山本忠臣さんらが「日用美品」をテーマに語ります。
お申し込み、詳細はこちらから。工芸の真髄を知る皆さんのお話、ぜひ聞いてみたいです!
information
六九クラフトストリート Vol.6 日用美品
開催日:2018年5月25日(金)、26日(土)、27日(日)
時間:11:00〜18:00(27日は17:00まで)
会場:六九通り
住所:長野県松本市大手2丁目
アクセス:松本駅から徒歩7分
Web:六九クラフトストリート
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