そうめん流しや、阿蘇の木を使ったワークショップも
前回、熊本地震後に本屋として自分たちなら何ができるのかを考え、
『本屋ミッドナイト』というイベントを始めたことをお話ししました。
今年で3回目となるこのイベント。今年は8月25日(土)に行いました。
今回は、天気にも恵まれた本屋ミッドナイトの様子をお伝えします。
本屋ミッドナイトは、本好きたちが集まって星を眺めたり、
虫の声を聴きながら好きな本を探したり、語り合ったり、
南阿蘇の自然を感じながら夜を過ごしてもらう催し。
南阿蘇は昼間もすばらしい景色を楽しむことができますが、
夜もまたそれはすばらしい景色に出会えます。
熊本地震以降、公共交通機関が限られてしまい、
なかなか南阿蘇へは行きづらい現状ですが、
景色も、水源も、温泉も変わらず美しいこの場所へ
足を運ぶきっかけになればと始めたイベントです。

3回目ということもあり、今年は前回よりも内容を充実させて楽しんでもらおうと、
準備も半年前から始めました。
グラフィックデザイナーや映像ディレクターとして活躍する
大学時代の友人たちに協力してもらい、イベントのロゴやフライヤー、
映画上映の宣伝用ビデオクリップも制作し、告知もしっかり行いました。
時間をかけて話し合い、それぞれ意見を出し合いながらつくることができ、
準備の過程も楽しみながら当日を迎えました。

今年のミッドナイトでは、熊本地震以降交流のある
ふたつの団体の方々がイベントを一緒に盛り上げてくれることになり、
午前中に「そうめん流し」を開催してくれました。
協力していただいたのは、南阿蘇鉄道の復旧を応援するために結成された
熊本大学の学生によるボランティア団体〈南鉄応援団〉。
そして孤食をなくそうと定期的に地域の方とともにごはんをつくって
一緒にいただく活動をされている〈おたがいさま食堂くまもと〉。
さらにそうめんを流すための竹や調理場の提供は、
駅の隣で営業されている食堂〈きしゃぽっぽ〉に協力していただきました。
スタッフは朝から集まり、竹の切り出しから節を取り除く作業をしました。
切り出された大きな竹は見事なもので、
駅舎から横を流れる水路へと7〜8メートルほど竹が組まれました。
参加された方は、竹のお皿づくりやおにぎりづくり、
南阿蘇鉄道で働かれている地域おこし協力隊の案内で
水源へ線路沿いを伝って水汲みに行くレールウォークと、
それぞれ班に分かれて行います。
竹の器はつゆ入れやおにぎりをのせる器用に割ってヤスリをかけていきます。
子どもたちも慣れない手つきで一生懸命ヤスリがけを行ないました。

立派な竹を使った流しそうめん。
いよいよそうめんが流されると子どもも大人も歓声を上げ、
夢中でそうめんに箸をのばします。
日差しの下で冷たいそうめんをすするのはまさに夏を体感しているようで、
みんな汗をかきながらにこにこ。
途中でトマトやブルーベリー、グミやチョコまで流れだし、
子どもたちはカラフルなグミを掴もうと必死。
流れていくのが想像以上に速く、掴むのに苦戦している姿もまた微笑ましい光景でした。

そうめんと一緒にチョコレートも流れる。

そうめんのあとはスイカ割りも。
午後からは、南阿蘇村のお隣の高森町で、観光情報の発信や
地域の特産品のブランディングなどを行なっている
〈TAKAraMORI〉にお願いして、南郷檜(ナンゴウヒ)の小枝を使った
小物づくりのワークショップを行っていただきました。

南郷檜とは、阿蘇に古くからある固有種で、日本で唯一の挿し木品種の檜。
阿蘇の外輪山周辺の神社に御神木として植えられてきた貴重な木です。
阿蘇に初めて来た人にも、南阿蘇の自然をかたちづくっているこの木の一部を使って
思い出を持ち帰っていただこうと企画したワークショップです。

小枝とグルーガン(接着道具)を使って自由に好きなものをつくります。
そのほかにも駅の周りの植物を採集して、家に帰ってから思い出とともに
草花のハーバリウムとして残してもらえるような体験キットもご用意いただきました。
個人的にも、この日のために駅の周りでシダやキキョウソウを採集して
ドライフラワーにしていたので、イベントを終えて
ゆっくりとつくってみようと考えています。



































































































