PEOPLE VOL.014
石山文子さん
今回は番外編「街の人気者」
東銀座駅、5番出口を上がった七十七銀行前に、ひとりのおばあさんがいる。
新聞紙の上に色とりどりの野菜を広げ、その傍らにポツンと座っている。
気になって声をかけてみた。

手際よく商品を拡げ、いざ開店。営業時間 7:10〜9:40(日によって異なる)
石山文子さん
御年 83才
行商歴 60年
通称 おばちゃん
千葉県我孫子に生まれ、20才で茨城県利根町にお嫁に行く。
23才から行商を始め、銀座周辺に通い始めてもう60年になる。
おばちゃんが売っているのは近所の農家から集まった採れたての野菜。
この一畳足らずのお店には常連客もしっかりついている。
毎日欠かさずトマトを買いに来るスーツ姿の男性。
「いんげんの人」とおばちゃんが呼ぶ、いんげん好きのOL。
井戸端会議のお相手、ビル清掃員のおばちゃん。
自転車で乗りつける、割烹の板前さん。
笑顔が素敵な、歌舞伎座の工事現場作業員。
巡回中、汗だくになりながら笑顔で声をかけてくる築地署のお巡りさん。
そんなお客さんとのやりとりが、毎日、60年繰り広げられているのだ。

瑞々しい野菜が所狭しと並ぶ。トマト600円 なす200円 インゲン200円

肉厚の魚も人気商品。鯵の干物3枚 500円 塩シャケ3切600円

「計算してっからぼけねえよー」会計も手際よくこなすおばちゃん。