常滑焼を更新!「TOKONAME」を体験するプロジェクト、原宿ROCKETにて展示会開催
900年を超える歴史を持ち、「やきものの街」と呼ばれる、
愛知県の常滑。
長い伝統と培われた職人の技術をもちいて、
常滑焼の伝統を更新する、クリエイターたちによる
プロジェクト「TOKONAME」が行われています。
これは常滑焼の窯元「有限会社山源陶苑」の
鯉江優次さんが呼びかけで始まったもの。
土そのものの質感と、ミニマルなデザインが魅力的な
ティーポット、カップ、プレートなどを手がけていて、
ただいま東京・原宿の「ROCKET」にてお披露目会となる
展示販売イベント「TOKONAME」展が開催中なんです。
イベントのテーマは「体験」。会期中はTOKONAMEの器に
あわせた特別なスープや焼き菓子を日替わりで提供し、
気に入った器は購入するすることも可能です。
イベントの詳細はこちらをご参照ください。
開催は6月3日(火)まで。
■常滑焼の、なにを守って、なにを刷新するか。

そもそも「TOKONAME」はどうやって始まったのでしょうか?
発起人の鯉江さんは、東京の陶器問屋に務めたあと、
地元常滑の実家の窯に戻ってきました。
それが10年前のこと。
以来ずっと「常滑焼の伝統を更新するチャレンジ」に
向けて準備を進めてきました。
鯉江さんが考えていたテーマは
「常滑焼の、なにを守って、なにを刷新するか。」ということ。
「急須ではなく、ポットを作る」
「茶器を作るために蓄積された産地の技術と素材を活かす」
「作る事と、伝える事を等価に」
これらのコンセプトを念頭に、「あたらしい常滑焼き」の
器を作るプロジェクトが発足。
参加メンバーは高橋孝治さん、
岡篤郎さん、岡崎智弘さん、加藤晋平さん、
鈴木崇之さん、両見英世さん。
メンバー全員で、常滑の様々な人や場所を訪ね、
常滑焼についての話を聞き、ものに触れることで
かたちを探っていきました。

TOKONAMEの器は、釉薬を施さず焼成するため、色や質感は土そのもの。
そうして出会ったのが、地元の陶業組合が、
10年ほど前に実験的に作って使われていなかった土。
しっとりと肌理の細かく、淡い発色で、
思わず触れたくなるような土でした。
すっかり魅了された「TOKONAME」チームは、
日本茶だけではなく、紅茶やコーヒーなど、
色んな使い方ができる事を条件に、土、成型、焼成、形状を
検討。最終的に、6色の土と、7つの器ができました。
「素材の魅力に導かれ、自ずと器のかたちや、
ディテールが決まっていった」のだといいます。

今後、「TOKONAME」は地元常滑を含む全国各地で
展示販売会を予定。全国各地のクリエイターや場と
協同し、TOKONAMEの魅力を引き出すこころみを行います。
全国でも、「体験」をテーマに、TOKONAMEを使って食事を
提供する予定だそう。その名もTOKONAMEの”TOUR(ツアー)”!
各地での開催が楽しみです。