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編集長が選ぶ、鹿児島県に行ったら
食べてほしいグルメ5軒
コロカル編集部の食いしん坊日記

コロカル編集部の食いしん坊日記
vol.008

posted:2025.12.12   from:鹿児島県  genre:食・グルメ

〈 この連載・企画は… 〉  郷土料理やB級グルメ、旬の食材を使った料理など、
日本全国にはさまざまなローカルフードが点在しています。
各地にある美味しいものを求めて、コロカル編集部があちこち巡りました。
その土地を訪れる前に、ぜひチェックしてみてください。

Profile

Nobuhiro Sugie

日本全国に点在する郷土料理やB級グルメ、旬の食材を使った料理など、コロカル編集部があちこち巡り、おすすめを見つけました。今回は編集長Sが選んだ、鹿児島県に行ったら食べてほしいグルメ5軒をご紹介します。

鹿児島県に行ったら、レンタカーでGO!

鹿児島県を巡ってきました。今回の最大の目的は、いちき串木野にある〈白石酒造〉という焼酎蔵。自分たちの畑で育てた芋で、焼酎造りをする。砂地で育てた芋なのか、粘土質土壌で育てた芋なのか、同じ品種の芋でも、焼酎になったときに、明らかに酒質が異なり、テロワールを感じさせる。自然栽培農業と焼酎造りが密接につながっている蔵は、日本全国探しても、そうそうないのだが、これがそうやすやすとできないことを、現地に行って、身にしみて理解ができた。とともに、日本の酒造りの未来って、ここにこそあるんじゃないのかな、と感じさせる。熱く、優しく、噛み締めるように、焼酎造りを語る5代目当主・白石貴史さんの言葉は、名言ばかりで、また機会があったら、記事にしたいと思う。

鹿児島は、空港から市内が少々とおいのだけど、そこにこそ、行くべきスポットが多々ある。朝便でついたら向かうは〈大黒屋〉。メニューは、3品のみ。手打ち十割のそばと、美味しい汁に浸して食べる天麩羅。旅の始まり、エネルギーを注入するには、最高の一杯だ。

鹿児島は、魚天国だ!

陶芸家・野口悦士さんの工房を訪ねた。そこで待っていたのは、野口さん手作りのカブの浅漬けサラダ。野口さんの器に盛られ、見栄えも味も絶品だったのだが、そこに現れたのが、〈橋本水産〉の橋本隆介さんがわざわざ持ってきてくれたちらし寿司。そして、超新鮮なキビナゴとタカエビのお刺身。師走の旅のはずなのに、新年会みたいな!翌日のランチは、鰹節の聖地・枕崎へ。街中、鰹節の香りに包まれる中、俄然胃の働きが活発になる。枕崎港の市場メシ〈いちふく〉で青もの定食。しび(キハダマグロの幼魚)の刺し身とカツオの腹皮を焼いたものに、カツオのタタキも頼んじゃって。この腹皮が最高で、ごはんに合うのはもちろん、いつかきっと、焼酎お湯割り、ビール、日本酒にも!絶対に楽しみたい!

お菓子天国だ、鹿児島は!

ふくれ、かるかんなどなど、味わい、歯ごたえなど、様々に楽しませてくれる鹿児島のお菓子たち。そんな中、行くたびに必ず食べるのが〈平田屋〉のぢゃんぼ餅。見た目はこってり?なのだけど、爽やかな後味で、1皿、2皿……。桜島を眼の前に、お皿がどんどん進みます。今回、初めて買ったのは、〈つるや菓子舗〉のよもぎ餅。これまで食べたことがない食感、ほどよい甘さとかすかな苦味。鹿児島のお菓子は、本当に奥深き。どちらも、軽やかな腹持ちで、おやつにぴったりです。

帰りの飛行機、ギリギリまで楽しむのが、鹿児島の旅。

空港へ向かうまでに、少しでも時間があったなら、〈おでんの掌〉も絶対だ。豆もやし、春菊、とんこつがオススメだが、味が染みた豆腐も美味だし、チューリップ唐揚げも!しっかりと胃袋を鹿児島色に染めて、東京へと戻るのです。「あああ、腹いっぱい」のコメントは、幸せなため息。鹿児島は、そんなため息が街中に溢れているのです。

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