連載
posted:2012.11.9 from:青森県八戸市新湊 genre:食・グルメ
〈 この連載・企画は… 〉
雑誌オリーブなどで活躍していたスタイリスト・櫻田理香子が、地元である青森を中心に、
各地のおいしいものをいろいろスクラップ。「あそこのあれが食べたい!」と自慢の嗅覚!? を発揮してくれます。
八戸市は漁港と工業地帯が立ちならぶ、青森・南部地方の中心地。子供の頃は、お出掛けといえば八戸市にしか行ったことがなく、青森市にはほとんど行った記憶はない。。独特の八戸訛りはいつ聞いてもほっとする言葉なのだ。私のような南部生まれの人は、津軽弁は全く話せないし、ニュアンスでしか聞き取れないのだが…、いつも津軽弁話して? となぜか言われて困ってしまう。。連載第2回と第3回は、八戸へと向かいます。まずは、朝3時起床で新湊の朝市へ。全国屈指の規模!
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日の出に合わせて
朝からおいしいもの三昧。
館鼻岸壁朝市
3時起床。4時出発で十和田市からは40分くらいで到着。岸壁には船がずらりと停泊している。5時頃には巨大な駐車スペースもいっぱいになってしまう。
「館鼻岸壁朝市」は、出店されるお店の数が約350という全国最大規模の朝市。ここへ来ればなんでも揃い、青森・南部地方のすべてが解るかのような、おいしいものの宝庫! 毎週日曜に日の出から始まり、6時頃には身動き取れないくらいの人の多さに。
今日も朝から、食べる! 買う!
向こうに見える黄色の大きな橋は八戸大橋(通称・夢の大橋)。6時前なのにすでに混雑。
天ぷら屋さん。早朝から揚げ物屋さんは大賑わいで飛ぶように売れている。
数ある屋台の中でも1番お気に入りの店「なべ屋」。先頃、B級グルメで念願のゴールドグランプリに輝いたせんべい汁。どれもこれも好物のなべばかり並んでる。。
汁にせんべい!? と思うかもしれないが…ほどよいアルデンテ。なべに入れても溶けないのが特徴。醤油味で野菜、きのこ、ネギ、鶏肉など。すいとんがせんべいに変わったようなもの。桜鍋の〆でうどん代わりにいれたり。
すいとん(ひっつみ)と、うにめし。うにめしは八戸ではポピュラーなもの。たっぷり入っているのでウニ好きにはたまらない。
大人気の「しおてば」が有名な店「大安食堂」。いつも大行列。私はここの「いかイサバ揚げ」と「ハムカツ」が大好き。いかは竜田揚げのような丸ごと揚げている。八戸はイカ刺しもおいしいが、この、いか揚げも馴染みの唐揚げのひとつ。
くしもちと味噌とうふ。南部のお年寄りみんなの大好物。
「とうもろこし」とは誰も言わないかも…。とうもろこしは「きみ」と呼ぶ。
「やすみっこ」は赤飯のせんべいサンド。青森の赤飯は甘い…とにかく甘い。お砂糖をたっぷり入れて作るからで、それを塩気のあるせんべいにサンドしておやつ代わりに食べている。
インドカレー、韓国料理、ピザなど、出店している屋台は多国籍。どれも出来立てが味わえる。
この朝市では数多くのコーヒーショップが出店されていて、おいしいドリップコーヒーが飲める。コーヒー好きがこんなに多いとは知らなかった。
青森と言えばイカ! ホタテ! 消費量日本一。
回転させながら炭火で魚を焼いてくれる。やっぱり炭で魚を焼くのが1番美味しいとおじさんは話していた。
早朝から食べる!買う! 持ちきれないほどの買い物を終えたのに、まだ7時前…。いつ来ても楽しい朝市でしたー。
information
館鼻岸壁朝市
開催日程 3月中旬〜12月
開催時間 日の出〜午前10時
店舗数 約350店
駐車場 約500台
http://www.city.hachinohe.aomori.jp/
writer profile
Rikako Sakurada
櫻田理香子
さくらだ りかこ●元スタイリスト。青森県十和田市生まれ。O型。
17歳の頃、進路を悩んでいる時にオリーブ編集部スタッフに出会い、スタイリストアシスタントやってみない? とお誘いを受ける。撮影でお邪魔した翌日からアシスタントとして編集部でお世話になり試練の日々。独り立ち後、編集部を離れ、多方面で活動。食にも興味が出てきて、期間限定レストランやケータリングなどもこなす。10代20代の頃の大忙しさから解放された現在、実家の青森と東京を行ったり来たりと生活中。
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