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posted:2016.8.5 from:東京都北区 genre:ものづくり
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writer profile
Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
2016年1月、「うちのおじいちゃんノートの特許とってた…」
という従業員のお孫さんのツイートから始まった、
〈おじいちゃんのノート〉の物語。
〈おじいちゃんのノート〉とは、
東京都北区で〈中村印刷所〉を営む二代目、中村輝雄さんが
2014年10月に開発したノート〈ナカプリバイン〉のこと。
左右の段差が出ず、水平に180度開けるという性能があり、
特許は取得したものの、販売には結びつかず、大量の在庫を抱えていました。
それが、ツイッター上で宣伝をしたことにより、
“ありそうでなかったノート”として3万以上のリツイートと、
3万冊以上の注文が入るなど、大きな反響を呼んだのです。
そしてこのたび、ノートはさらに大きな展開を迎えました。
なんと、ジャポニカ学習帳を製造・販売している、
富山県高岡市の〈ショウワノート〉が、中村印刷所のビジネスパートナーに!
小学生向けノートのトップシェアブランドであるショウワノート。
2017年春の商品化を目指し、共同で水平開きの
小学生向けのノートを製造・販売するのだそう。
これまでは、手作業で作成していたため、
1日300冊の制作が上限だったおじいちゃんのノート。
これからは、ショウワノートで量産できる体制がつくられるほか、
販売のインフラを活用することで、
より多くの小学生にノートが届く環境が生まれそう。
たくさんのこどもたちが、おじいちゃんのノートを使う日が楽しみですね。
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