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writer profile
Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
神奈川県厚木市の地ビールメーカー〈サンクトガーレン〉から、
神奈川産オレンジ〈湘南ゴールド〉を使ったフルーツビール
〈湘南ゴールド〉が期間限定で発売です。
期間は2016年4月14日から9月末までの春夏限定。
このオレンジの最大の特徴である華やかな香りを活かすため、
皮も実も果実を丸ごと使用した、爽やかなビールです。
〈湘南ゴールド〉というフルーツは、
神奈川県が12年をかけて育成したオリジナル柑橘。
レモンのような黄色ですが、食べると甘いオレンジの味。
清涼感があり、甘く、味がよい。華やかで印象的な香りが特徴です。
かつては日本有数の “みかん大国” だった神奈川県。
しかし消費者の嗜好の変化により、神奈川県で主流だった
酸味の強いみかんが敬遠されるようになり、
みかん生産量が急激に減少したという歴史がありました。
そこで開発されたのが湘南ゴールド。
かつては柑橘類の生産が盛んだった神奈川県西部で育てられていた
“幻のオレンジ” こと〈ゴールデンオレンジ〉を大きく、むきやすく改良。
2006年から生産を開始しました。
ちなみに最近の研究では、
花粉症やアレルギー性鼻炎の抑制効果があると言われる
“ナリルチン”というフラボノイドの一種が、
他の柑橘に比べて非常に高いことがわかったのだそう。
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1997年、神奈川県厚木市にビール工場をつくり、
日本の地ビールシーンを切り拓いた〈サンクトガーレン〉さん。
柑橘はクラフトビールによく使われる副原料ですが、
香りの強い皮や、加工の簡単な果汁だけを使うことがほとんど。
でもこのビールでは、湘南ゴールドを丸ごと手切りして
果皮も果実も余すところなく使用しています。
そうすることで、はっきりとオレンジの風味を感じることが出来るのです。
さらにアロマホップも柑橘系の香りが特徴のものを使用。
瑞々しくジューシーな風味が口中に広がり、
後味には柑橘の皮特有のマーマレードのような苦味を感じるそう。
また、ビールには湘南ゴールドの傷もの果実や
落下果実など、本来は捨てられてしまう運命にある
廃果を買い上げて有効利用しているのも、無駄がなくていいですね。
ビール〈湘南ゴールド〉は、果実が少しずつ神奈川県内に
出回るようになった2008年から春夏限定で販売を開始。
2009年よりJリーグクラブ〈湘南ベルマーレ〉の公式ビールに採用され、
『インターナショナル・ビアカップ』のフルーツビール部門で
8年連続入賞の記録を持つなど、評価の高いビールです。
ご購入はオンラインショップから。
発送は4月14日以降となります。
information
サンクトガーレン〈湘南ゴールド〉
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