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posted:2015.12.11 from:京都府中京区 genre:アート・デザイン・建築
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writer profile
Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
”飛び出すしかけえほん”の進化版が登場!
京都を拠点にする出版社〈青幻舎〉が発売した、
その名も〈360°BOOK〉!
本を360度ぐるりと広げると、
見事な立体ジオラマが現れるというもの。
ページ1枚1枚に施された繊細なモチーフは、
なんと精密機器の基板をプレス加工する技術を応用しています。
職人さんたちによる正確なカッティングと、
二次元から三次元を立ち上げる斬新なアイデア、
そして優しく繊細なデザイン。
制作工程の大半が手作業によって作られている、、
まさに日本のものづくり精神が脈打ったアイテムなのです!
この驚きの本、一級建築士の大野友資さん(ノイズアーキテクツ)の
アイデアで作られました。
出版のきっかけは、東京・渋谷でレーザーカッターなどが
使えるカフェ〈FabCafe〉が主催する
レーザーカッターをつかったデザインコンテスト〈YouFab〉で、
グランプリを受賞したこと。
ところが、この本はレーザーカッターでは作られていないんです。
というのも、レーザーカッターは使用時間がコストと比例してしまう
ので、量産には向きません。
レーザーカッターのクオリティをどう再現するか?
そこがこの本を製品化する第一の関門。
通常、書籍で使う型抜き会社では再現が難しかったので、
青幻舎さんの担当さんが型抜き会社を何十社もあたって、
ようやくたどり着いたのが、京都にある精密機器の基板をプレス加工する会社。
そうしてレーザーカッターのクオリティを、
余すことなく再現することに成功したのです。
明日2015年12月12日(土)には、
作者の大野友資さん、装丁デザイン担当の竹林一茂さん、
青幻舎編集担当の苑田さんらによるトークセッションが開催されます!
モデレーターはクリエイティブディレクターの福田敏也さん。
これまでの360°BOOKのストーリーを振り返りつつ、
「360°BOOK 富士山 / 白雪姫」の制作秘話が明かされます。
イベント限定のお土産つきです。ご興味のある方は是非!
詳細はこちら
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そしてこちらは同時発売の白雪姫。
おとぎ話の世界が3Dになって再現されています。
見る角度を変えると登場人物が次々と現れ、
ひとつの物語になるのがスゴイ。
丁寧な手作業があってこそ、実現できた本。
是非お手にとって、ご覧になってみてください!
日程:2015年12月12日(土)
会場:FabCafe Tokyo
時間:19:00~21:00
参加費:1,000円 ワンドリンク+限定お土産つき
定価:2500円+税
作者:大野友資
※現在ご予約分は2016年1月以降の出荷となります
Photo:Gottingham
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