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Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
大分県別府市発祥の名物料理ってご存知ですか?
温泉で有名な別府ですから、おまんじゅうかな?
なんて考えていたのですが、
ものすごく意外な食べ物が名物でした。
それは「冷麺」。
冷麺といえば韓国や盛岡のイメージがありますが、実は別府でも盛ん。
「朝鮮冷麺」を和風にアレンジし、
魚介系のスープにツルツル・モチモチの麺の
「別府冷麺」という独自の道を歩んでいます。
「別府冷麺」が広まったきっかけは、
昭和25年頃に旧満州から引き揚げてきた料理人が
別府で冷麺を作るようになったこと。
いまも市内では、焼肉屋さんはもちろん、
別府冷麺の専門店も多くあり、居酒屋さんでも
メニューに冷麺があったりします。
そういえば別府に来てからまだ「冷やし中華」の
影を見ていません。
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別府冷麺は二種類あると言われています。
太目で弾力のある麺のいわゆる「専門店系」。
そば粉が入った、黒っぽいモチモチの麺が特徴です。
この上の写真は、専門店系の人気店「六盛」の冷麺。
モチモチの麺に国産牛と昆布による透明感のあるダシがたまりません。
そしてもうひとつは中細でツルツル麺の「焼肉店系」。
いずれも魚介や昆布など、和風ダシをベースにしたスープが多く、
牛肉のチャーシューとキムチが添えられるのが
本場「別府冷麺」の特徴なんです。
別府市内の焼肉店、「アリラン」は「焼肉屋系」冷麺の老舗。
オーダーされてから作る麺はツルツル!
魚介ダシのあっさりスープとキムチのハーモニーが美味しいです。
お店によって個性があって面白い。
独自の文化を築く別府の冷麺については『edit Oita』の記事、
「湯けむり天国・別府のご当地グルメ「別府冷麺」5選」もぜひご参考に。
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