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Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
まるでカンガルーのように、
こどもが親のお腹にいるだるま!
これは山梨県に江戸時代から伝わる「甲州親子だるま」。
普通であればだるまは赤いものですが、山梨のだるまは白色。
いったいなぜこんな形に?それには理由がありました。
まず、白い色について。
これはかつて山梨の農家の生活が養蚕と綿の出来によって左右されたため、
繭の形をイメージしたと言われています。
そして、お腹にいる子だるま。
まっすぐな視線は、子どもが自分で目標を持ち、
思った道をまっすぐに進んで欲しいという親心が、
立派なヒゲには立身出世の願いが込められています。
江戸中・後期からは「妊婦の安産祈願」の贈りものとしても
利用されています。
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そんなユニークな「甲州親子だるま」ですが、
現在製作しているのは、甲府市にある「民芸工房がくなん」
の2代目・斎藤岳南さんただ一人。
使われているのも、大変貴重な山梨県の市川大門の和紙。
伝統を守りたいという懸命な思いが伝わってきます。
小さいサイズは1,296円から、
Webサイト「東京キッチュ」にて通信販売可能です。
■親子だるま
値段:小(1,296円 )
大 (2,160円 )
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