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posted:2014.9.22 from:長崎県東彼杵郡波佐見町 genre:ものづくり
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writer profile
Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
長崎県波佐見町で作られている波佐見焼は、普段使いにぴったりの
使いやすい陶磁器。
発祥から400年、時代に合わせて変化を続けてきた波佐見焼は、
いまさまざまなデザイナーとコラボレーションしたモダンなデザインの
うつわを生み出しているんです。
本日ご紹介するのは、波佐見焼でつくられたテーブルウェア・シリーズの「sabato」。
エスプレッソ・カップ、コーヒー・カップやマグ、プレートなど、
ポップなグラフィックがあしらわれた、存在感のあるアイテムが揃います。
このイラストは、南スイス在住のグラフィックデザイナー、アオイ・フーバーさんのもの。
デザインを手がけたのは、多岐にわたってプロダクトを展開する
デザインスタジオ「ドリルデザイン」。
西洋のイラストと日本のデザイン、波佐見焼の知識と技術により、
色鮮やかで表情豊かなうつわたちが生まれました。
特徴的な絵柄がより楽しめるよう、下方に向かってゆるやかに広がった
形状をしているんですよ。
アオイ・フーバーさんは、1936年東京生まれ。
グラフィックデザイナー河野鷹思さんの娘さんです。
イタリアに渡り、1962年から国際的なデザイナー、
マックス・フーバーの元でイラストレーションの仕事に携わり、
ブルーノ・ムナーリやアッキーレ・カスティリオーニらと協動してきました。
マックスのパートナーでありアシスタントとして仕事をしながら、
ネフの「アニマルパズル」など個人でも代表作を生み出すデザイナーです。
いまは南スイスの小高い丘の上に建つ一軒家で創作活動をされているのだそう。
このうつわの「サバト」とはイタリア語で「土曜日」という意味。
アオイさんがかつて暮らしていたイタリアには、
エスプレッソ片手に休憩するという習慣がありました。
このうつわと一緒に、土曜日のようなリラックスした時間を
過ごして欲しい、という思いが込められています。
ちなみにサバトとは、アオイさんの愛猫の名前でもあります。
9月からセレクトショップ等で販売中。
お問い合わせは東京西海株式会社まで。
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